埼玉県川越市で焼肉店を運営する(有)新羅ガーデン(西川明良社長)は、新型コロナウイルスによる小中高等学校などの一斉休校を受けて、子どもへの昼食の用意などで困っている家庭に向けてA5ランク黒毛和牛を使用した弁当、計300個を1個当たり100円(税込み)で発売した。

同社は川越で2店の焼肉店「新羅ガーデン」を展開しており、オーナーの西川社長が東京食肉市場から直接仕入れる事で無駄なコストをなくし、A5ランクの和牛を提供している。新型コロナの影響でキャンセルも多く発生するなど、苦労を強いられているが、「臨時休校で日中のお子さんの食事に悩まれている人も多くいるなか、私たち飲食店にも何かできないかと考え、おいしいご飯を食べてもらって免疫力を付けて元気になってもらいたいと思い、焼肉弁当を提供することにした」という。

今回は川越市内の米問屋から埼玉県産「彩のかがやき」を300人分提供してもらい、牛肉は普段店舗で使用するA5ランクの黒毛和牛を使用、3月6日、10日、11日の3日間で各100個ずつ、計300個を用意した。無料だと数が多くなり過ぎてしまい、調理が間に合わないと考え、1個税込み100円での提供にした。

西川社長によると、同社ではA5ランク黒毛和牛弁当の宅配事業も行っており、1個当たり1,500円から2,000円以上の価格で販売しているが、今回、米問屋から米の提供があったにせよ、原価を考えれば1,200~1,500円相当の品物になるという。

募集はSNS(Facebook)で告知、反響が大きく、すでに300個の申込みが完了したという。申込者には本店(川越市志多町)で手渡している。

新羅ガーデンの西川社長は、本紙「畜産日報」の取材に対して「小学校のお子さん連れが多く、『とても助かる』と喜ばれた。当社は近隣の製薬会社にも数千個分の弁当を宅配しているが、在宅勤務や社内講習会の中止などで注文数は大幅に減少している。新型コロナウイルスの影響で、店舗にも相当のキャンセルが出ており、非常に厳しいが、何とかしてこの厳しい状況を乗り越えていきたい」とコメントしている。

〈畜産日報2020年3月10日付〉