新型コロナウイルス感染症の影響により内食需要が高まったことで、ここ数カ月、家庭での食肉の購入数量・支出金額は増加傾向で推移している。3月以降、新型コロナの感染拡大がみられる地域では外出自粛要請が出され、その後、4月は全国的に緊急事態宣言が発令され各地で外出を控える動きが目立った。4月の6大都市別の1世帯当たり食肉の支出金額をみても、家庭内での食肉の消費量が増加していることがうかがえる。

生鮮肉全体の支出金額では、仙台市を除くすべての都市で前年実績を上回った。とくに新型コロナの感染者が多くみられた東京都区部は前年同月比で46.6%増加し、名古屋市でも同47.9%増とともに5割近い増加となった。その他、札幌市・12.9%増、大阪市・16.9%増、福岡市・9.1%増といずれも前年を上回っている。

牛肉は東京都区部が同49.2%増と増加幅がもっとも大きく、次いで名古屋市が同34.7%増加。豚肉も東京都区部(前年比40.6%増)、名古屋市(同38.6%増)がともに4割程度増加した。鶏肉は名古屋市が同93.7%増と倍近く増加し、東京都区部が同47.7%増となった。3畜種とも前年実績を上回る都市が多かったが、とくに日常使いできる豚肉や鶏肉の増加幅が大きいことがうかがえる。一方で、仙台市は3畜種いずれも前年を下回って推移している。

〈畜産日報2020年6月18日付〉