〈ローマイヤ那須工場に改称、黒ラベルは製法すべて見直しブランド価値向上を図る〉
スターゼンの横田和彦専務取締役営業本部長は12月8日、同社で東北地区アウトパック拠点である多賀城PC竣工、ローマイヤ栃木工場の「ローマイヤ那須工場」への工場名の改称について本紙「畜産日報」らに説明した。
スターゼン専務取締役営業本部長・横田和彦氏

スターゼン専務取締役営業本部長・横田和彦氏

スターゼンはこれまで、福島県に郡山PC、東京都昭島市に関東PC(昭島)、神奈川県川崎市に関東PC(川崎)、兵庫県伊丹市に関西PCを有していたが、今回、国内5拠点目のPCとして宮城県多賀城市に多賀城PCを竣工した。横田専務は以下のように概要を説明した。

〈スターゼン・横田専務〉
関東から配送することも可能だが、東北のお客様からの要望が強く、アウトパック工場を東北地区に作った。この意義は大きい。
 
過疎化が進み、量販店のバックヤードで働く人が少なく、小間や鶏肉など数量が多いパックは自前で行うものの、加工度の高いローストビーフスライスなどを手伝ってほしいとの要望が多かった。
 
もともとの仙台営業所が手狭になり、新たに新設された仙台営業センターの多賀城DCに併設した。復興支援事業に参画したもので地域の雇用にも貢献する。来週(14日の週)にもテスト稼働し、年明けにも本格稼働し1月末から2月にサービスを開始する。
 
月間約30万パックと大量生産ではなく、ローストビーフ回りの商品など加工度の高い商品に特化する。お客様からの反応も良く、すぐにフル稼働となる見通し。
 
・また、次の展開として以下のように述べ、今後もPCを強化していく考えを示した。

〈スターゼン・横田専務〉
地方の営業所について、商談に特化するところ、商品在庫を置いて配送するところなど、ある程度分業化し、商品在庫を置くところにPCを設置し、配送まで含めたサービスを提供することを考えている。
 
PCでは、生肉やローストビーフなどのスライスの他、外食の下処理、コンビニでのハラミを使ったおつまみ商品などで評価を得ている。直接、原料を持っていることや“肉のプロ"が多く在籍し、こうしたら歩留まりが上がるなど提案できることも一つの要因だと思っている。
 
コンビニでは、冷凍食品コーナーを広げており、そこにはまる商品も提案している。ローストビーフスライス、ローストビーフをサラダに乗せた商品、さらには汎用性の高いキット商品などを広げていく。
 
・ローマイヤ栃木工場については、以下のように述べた。

〈スターゼン・横田専務〉
那須という地名は、豊富な自然がありイメージも良く工場名としたいとの考えがあった。ローマイヤ100周年を機に、より地元密着の工場にするとの思いで改称することとした。
 
また、ローマイヤのブランディングが一時期あいまいで、昔からのローマイヤファンの期待に応えきれていないという思いがあった。ローマイヤの基幹ブランドである黒ラベルシリーズをローマイヤブランドとして販売、スターゼンブランドとしては広く買っていただく商品を販売する。
 
黒ラベルは、製造、原料、香辛料、熟成等をすべて見直した。試食していただいた皆さんにはおいしくなったと評価をいただいている。
 
・販売については、以下のように述べ、ローマイヤブランドを大事に販売していく考えだ。

〈スターゼン・横田専務〉
100周年だが、価格訴求のキャンペーンなどではなく、お客様と記念のギフトセットを作るなど仕掛けを考えてブランドイメージを上げていきたい。
 
ちなみに、百貨店の地下街は上層の店舗に比べ善戦しているが、前年比で85%前後と推移する中、当社の売店は前年を上回ることができた。これも、地道にローマイヤブランドを販売し、昔のお客様や本当の価値を求める層にしっかりアプローチしてきた結果であり、今後も活動を継続していきたい。
 
〈畜産日報2020年12月10日〉