〈秋冬も売れる氷系アイス育成へ〉
ロングセラー商品の氷菓「サクレ」の秋冬向け高価格帯商品を、今秋投入するのはフタバ食品。レギュラーの税別120円、秋冬向け濃厚フレーバーの130円に対し、秋冬向けのワンランク上の160円「サクレスイーツ+(プラス)チョコレート」を9月24日、「サクレスイーツ+ラムレーズン」を10月上旬から全国に投入、冬場も売れるスイーツかき氷の育成に本格的に乗り出す。

「サクレ」ブランドを使ったスイーツアイスを秋冬も展開し、NB(ナショナルブランド=メーカーによる自社ブランド)の売り上げと秋冬の売り上げのウエートを高めていくのが狙い。既に15年から商品化しているラクトアイス規格のスイーツかき氷「サクレチョコレート」が、同年12月のテレビ番組で紹介され話題となり、大手量販店で配荷が広がり、その後順調に売れていること、また量販店で160円アイスのコーナー化が進んでいることも背景にあり、今回ワンランク上の「サクレ」に挑戦することにした。

「秋冬の売上構成比を上げていく戦略の中で、モナカでは160円と180円の商品を育成中、カップではサクレ高級バージョンでチャレンジする。このような付加価値商品の充実、シフトを進め、事業の基盤強化につなげたい」(佐瀬信一常務取締役営業部部長)。
佐瀬信一常務取締役営業部部長

佐瀬信一常務取締役営業部部長

同社はバーやモナカ、サンド系、駄菓子系の70円商品を多くもっており、アイス市場で高質化、単価上昇が進む中で、70円価格の商品も一定の需要があるとして、既存品は維持しながらも、付加価値商品の育成に注力していく考え。

「サクレスイーツ+チョコレート」は、濃厚さっぱりの微細氷、氷粒入りチョコレートアイスに、チョコソースをプラスしたリッチな味わい。「同+ラムレーズン」は、ラム風味のレーズンソースが入った芳醇な香りが特徴で、2品ともラクトアイス、145ml、主要ターゲットは女性。夜スイーツを思わす黒パッケージから仕事帰り、飲み会帰りの男性も取り込めそうだ。

2品は栃木県の喜連川工場での生産となるが、「サクレ」のもう一つの生産工場、系列会社の東北食品(岩手県)の工場は、昨年、老朽化に伴う建て替えで増産体制を整えており、「サクレ」ブランドのさらなる成長に向けた基礎固めは進んでいる。今秋はワンランク上の「サクレ」がどこまで売れるか、9月以降の店頭での動きに関心が集まる。

なお、同社は「サクレ」5品(レモン、オレンジ、白桃、あずき、マンゴー)について、8月6日付で「需要急増のため一時休売」を発表、販売再開について「サクレ レモン」が「8月下旬頃」、他の4品は「別途案内」としている。

〈食品産業新聞 2018年8月6日付より、一部改稿〉