“アイスを焼く”新発想で売れ行き絶好調、オハヨー乳業「BRULEE(ブリュレ)」

第48回食品産業技術功労賞 商品・技術部門受賞
発売は17年4月。売れ行き絶好調で当初の計画を大幅に上回り、約2週間で販売を一時休止、供給体制を整え同年10月からエリアを限定しながら段階的に販売再開し、18年8月28日に全国で再開を果たした。

最大の特徴は、アイスを焼くという新発想、これまでにない製法による表面のパリパリとした食感、香ばしくほろ苦い焼き目。工程は、充填済みのアイスの上に砂糖をまぶし、容器のまま焼いてキャラメリゼ、その後冷却する流れで、パリパリ食感の長時間維持、焦げ目の付け具合に苦労した。

過去(1996年)に、工場生産、量産型のアイスでは初めての焼きアイスに挑戦した経緯もあり、今回の「BRULEE(ブリュレ)」はこの進化版となる。焼き目の技術・開発力が同業からも注目され、確かなおいしさで消費者(特に女性)の心を掴み、SNS口コミ効果もあって、カップアイスで実勢売価が税別298円(価格はオープンプライス)の高価格帯ながらも、一気にプレミアムアイス、ご褒美アイスに仲間入りした。104ml。

〈食品産業新聞 2018年12月3日付より〉