大人の粉ミルクを無償提供、14都道府県の高齢者施設に/雪印ビーンスターク「プラチナミルク」

雪印ビーンスターク 大人のための粉ミルク「プラチナミルク」
雪印メグミルクグループの雪印ビーンスタークは、大人のための粉ミルク「プラチナミルク」を、施設内で給食を提供している高齢者施設に無償提供する。4月28日発表した。対象は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言の特定警戒13都道府県と、「プラチナミルク」生産工場がある群馬県を含めた14都道府県の高齢者施設。

大人のための粉ミルクとは、赤ちゃん用の粉ミルクの栄養バランスの良さをベースに、大人が必要としている栄養成分を追加したもので、雪印の「プラチナミルク」は20g(大さじ3杯)で5gのたんぱく質を摂取することができる。こうした栄養機能が高い商品を、施設入居者の栄養摂取に、また緊急事態宣言の中、施設にて給食を提供している人たちの日々の業務に役立ててほしいと、今回、無償提供を決めた。

4月28日から5月11日までを受付期間とし、願い出た高齢者施設に「プラチナミルク」300g缶を1ケース(12缶)提供する。1ケース(3600g)で1回使用量を20gとして180回分となる。1施設1ケースとし、5月11日から発送開始する。

なお近年、健康寿命の延伸の重要性が高まる中で、将来の身体機能障害と関連が強いフレイル(健康障害に陥りやすい状態)の予防が注目され、たんぱく質を効率的に摂取できる大人の粉ミルクは、森永乳業や製薬会社などからも発売され、存在感が高まっている。

雪印ビーンスタークは、お湯や水に溶かして飲むだけでなく、普段の食事にも加え手軽に摂取してもらおうと、マルコメと共同で味噌汁に加える方法を両社ホームページで情報発信しており、大人の粉ミルク市場の活性化に一役買っている。