粉ミルクとして初の宇宙日本食の認証を取得した、森永乳業の大人のための粉ミルク「森永ミルク生活(宇宙用)」が、10月打ち上げ予定の新型宇宙船クルー・ドラゴンに持ち込まれ、“宇宙日本食”として初登場する。9月9日、宇宙打ち上げ記念イベントが都内会場とリモートで行われ、宇宙飛行士の毛利衛さんと歌舞伎役者の片岡愛之助さんが試飲した。

「見た目は濃厚なのに味はしつこくなく甘くなくやさしい味わい」(片岡愛之助さん)。「いろいろな栄養成分が入っているだろうが、体にいいようなまろやかな味わい」(毛利衛さん)。
宇宙飛行士の毛利衛さん

宇宙飛行士の毛利衛さん

 
「森永ミルク生活(宇宙用)」は、既存品の大人の粉ミルク「ミルク生活」(2016年発売)と中味・成分は同じ。ラクトフェリン、ビフィズス菌BB536、シールド乳酸菌、カルシウム、鉄、中鎖脂肪酸の“6大成分”を配合している。宇宙用はJAXA指定容器に入っており、国際宇宙ステーション船内で注水して飲用するスタイルとなる。宇宙日本食に至るまでには、保存性試験に1000ページ超の申請書の作成と、製造工場・大和工場へのJAXA立入検査など2年半の道のりがあり、2020年6月に認証を取得した。
 
実際に国際宇宙ステーションで使われるのは10月予定で、野口聡一宇宙飛行士が飲む予定。毛利衛さんは自らの宇宙飛行経験から、重力が無い空間、重力の負荷がかからない状態では、筋力が低下するだけでなく骨の成分からカルシウムが溶け出すような現象も起こることを話し、「カルシウム成分を骨に沈着させることは重要」と語った。片岡愛之助さんも「歌舞伎衣装は重いので骨は大事。このようなミルクを初めて知ったので妻にも教えたい」とし、飲んだ感想の記者からの質問に対し、テレビドラマ「半沢直樹」で演じる黒崎検査官のお馴染み“オネエ”口調で、「ファイト満々よ!」と応え会場を沸かせた。
 
なお「ミルク生活」は大容量の缶入りと、スティックタイプ10本入りがあり、全国のドラッグストアやスーパーで販売しており、売れ行きは好調。現在、大人向け粉ミルク市場のシェア9割以上を占めている。主なユーザーは50~70代女性で、ヨーグルトやコーヒー、青汁などと混ぜていつもの食生活を変えることなく摂れるのが支持されているポイントだという。森永乳業としては、ドライミルク製造100周年の節目に「ミルク生活」が宇宙日本食に認証されたことは喜ばしい出来事として、「生活者の心と体の健康に役立てるよう今後も努めていく」(兵働仁志常務営業本部長、記念イベントにて挨拶)としている。

「森永ミルク生活(宇宙用)」とJAXAの宇宙日本食認証書

「森永ミルク生活(宇宙用)」とJAXAの宇宙日本食認証書