明治は9月28日、液体ミルクの幼児用「明治ステップ らくらくミルク」(スチール缶入り240ml、税込218円)を、全国で発売する。

液体ミルクとは栄養成分を調整した液状のミルクのことで、お湯で溶かすなど調乳が必要な粉ミルクに対し、開封してすぐ飲ませられるのが特徴。2018年に国の認可が下り、2019年に乳児用(誕生~12カ月頃向け)の液体ミルクが日本市場に誕生した。今回の幼児用液体ミルクは1~3歳頃が対象で日本初となる。

中身は、1~3歳頃の脳の働きや成長に必要な、鉄分などを配合しているのが特徴となる。鉄分は1本で1日の摂取推奨量の2分の1以上を摂取でき、鉄の吸収を助けるビタミンC・ビタミンDも配合し、これも1日分の2分の1以上摂取できる設計。また幼児期の発育に大切なカルシウム・7種のビタミン・DHAも配合している。

飲み方は、開封してコップなどに移し替えるか、缶にストローなどを用いてそのまま飲む。明治は「商品の発売を通して、幼児期の鉄摂取の必要性について啓発・認知拡大し、『明治ステップ』ブランドの売り上げ拡大と、幼児用ミルク市場の活性化を図っていく」としている。

なお、明治によると、1~3歳頃の幼児期の脳は、活動量の増加に伴って大人の数倍もの酸素が必要であり、脳に酸素を運ぶヘモグロビンの材料になる鉄を積極的に摂取することが必要だといわれているという。しかし鉄摂取の実態は、摂取推奨量に対して不足していることが、国民健康・栄養調査で分かっている。1日に必要な量の鉄を摂取するには、ホウレンソウの場合は約3束、牛乳の場合は約22Lをとらなければならない(日本人の食事摂取基準2020年版より)。食事だけで充足することはなかなか難しいのが現状だ。

また明治の調査では、幼児期の鉄の摂取不足の背景には、通常の食事だけでは鉄不足に陥っている実態や、鉄不足のリスクが知られておらず、鉄摂取の必要性が認識されていない状況があることが分かっている。そこで今回、1~3歳頃の不足しがちな栄養をサポートする幼児用ミルクを開発・発売を決めた。商品の存在自体が、幼児の鉄不足と摂取の必要性を啓蒙する一つのツールにもなるとみられる。