「高秀牧場」カフェ2号店を千葉市内に、クラウドファンディングで支援募集、“牧場を身近な存在に”

高秀牧場イメージ
災害やコロナの影響で苦境に立たされる事業者や、新規事業・出店に挑戦する事業者らが、当座の資金調達の手段としてクラウドファンディングを利用する動きが、酪農乳業の業界でも広がっている。

千葉県いすみ市の「高秀牧場」でジェラートやチーズの製造販売を手がけ、牧場内でカフェ「高秀牧場ミルク工房」を運営する株式会社牛かうVaca(うしかうばっか)は、千葉市内にカフェ2号店を作るための資金集めを、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」で開始した。

クラウドファンディングのプロジェクト名は「酪農が教えてくれる食と命の大切さを伝える高秀牧場のカフェ2号店を作りたい!」。募集期間は10月31日まで。出資金は8000円から受け付ける。

高秀牧場では「酪農を深く知ると、食や命の大切さに気付くことができる。身近なはずの牛乳、乳製品だが、生産現場と消費者の距離は遠く、多くの人が牛や酪農について考えることがあまりない。人口が多い地域に出店することで、牧場が遠い存在になっている人に酪農のことを伝えたい」と話している。

高秀牧場は、乳牛を150頭飼育しており、牛の排泄物から堆肥を作り、その堆肥を畑に戻して牛のエサとなる牧草などを育てる「循環型酪農」に取り組んでいる。牧場の敷地内では、朝搾りの良質なミルクからチーズやジェラート、スイーツなどを作り、2016年から牧場内のカフェ「高秀牧場ミルク工房」で販売している。このうちチーズは国内外のチーズコンクールで多数受賞している。

高秀牧場ミルク工房 チーズ「いすみの白い月」

高秀牧場ミルク工房 チーズ「いすみの白い月」

 
今回のカフェ2号店は「美味しいジェラートやチーズを売るだけではなく、人々の食卓に当たり前のように存在する牛乳が、誰がどのようにどんな想いで生産しているのを伝えたい。牛乳だけでなく、自分が食べているものへ意識を向けて、命の価値を感じてもらうような店づくりがしたい」という思いも込めている。
 
【高秀牧場 CAMPFIREクラウドファンディングのリターン】
・高秀牧場のジェラート詰め合わせ(出資金8,000円)
・高秀牧場のスイーツ詰め合わせ(出資金10,000円)
・高秀牧場のチーズ詰め合わせ(出資金15,000円)
・酪農体験ご招待(出資金30,000円)
・牛の名づけ親(出資金100,000円) ほか
 
【高秀牧場とクラウドファンディングプロジェクトの概要】
◆牧場所在地
千葉県いすみ市須賀谷1339-1
 
◆プロジェクト名
酪農が教えてくれる食と命の大切さを伝える高秀牧場のカフェ2号店を作りたい!
 
◆募集期間
2021年9月16日(木)~10月31日(日)
 
◆「CAMPFIRE」酪農が教えてくれる食と命の大切さを伝える高秀牧場のカフェ2号店を作りたい!(高秀牧場)