たんぱく質不足に「TANPACT」、普段の食品と同じように食べられる“おいしさ”にこだわり/明治

第51回食品産業技術功労賞 マーケティング部門
たんぱく質摂取不足で体力や基礎代謝の低下、栄養不足が社会課題となる中、乳たんぱく質の配合量を高めた乳製品、菓子、冷凍食品などを「TANPACT」ブランドで2020年3月に発売。

明治の9カテゴリー横断の異例のプロジェクトとしてスタートした。当初は14品で、その後、明治の商品だけでは幅広い年齢層、食シーンをカバーし切れないとして、2020年9月に山崎製パン、伊藤ハム米久HDと連携し、パンやソーセージへラインアップを広げ、生活者との接点を増やした。2021年9月からはマルハニチロとも連携し、チーズかまぼこも品揃えしている。

現在は計40品(うち企業連携商品14品)で、今後も品揃え拡充し、将来的には100億円規模のブランドへ育成していく構想だ。

各商品は同じカテゴリー内の他の商品に比べ、乳たんぱく質・たんぱく質の量や質で優位となるように商品設計し、普段の食品と同じように食べられるおいしさにもこだわっている。身近な食品を通じ社会課題に取り組む強い意志が、企業連携の輪につながっている。

〈食品産業新聞 2021年12月8日付より〉