オンリーワン商品にこだわる「世界No.1社ラーメン」が好評―アシストバルール

「世界No.1社ラーメン」
アシストバルール(大阪市中央区)は、バジルシードドリンクをはじめ、コールドプレスジュース、ビーツをふんだんに使用した「ボルシチスープ」など、ユニークな商品を立て続けに開発している。「家呑みのおともに」をコンセプトにした缶詰「酒とも」はCVSに定番採用されており、今年2月に新発売したマレーシアの「世界No.1社ラーメン」も好評だ。「ユニーク」「ハイクオリティー」「リーズナブル」の3つをコンセプトに掲げ、オンリーワン、パイオニアを目指すという松原靖雄社長に話を聞いた。
アシストバルール・松原靖雄社長

アシストバルール・松原靖雄社長

タイから輸入する「バジルシードドリンク」は2年前に大ヒットした。それを機にダイヤモンド社から依頼があり、「アシストバルールの競争戦略」として書籍化した。バジルシードは同社がパイオニアで、ペットボトル容器のバジルシードは同社のみが扱う商品となっている。

松原社長は、「オンリーワンにこだわる。すでにある商品は競争になり、それはリスクとなる。後発で商品を出したこともあるが、結果的にはオンリーワン商品の方が成功している。自分たちが発掘するロマンが面白い。理念として『先例がないの』は『チャンス!』を掲げている」と語る。

オーガニックコールドプレスジュース「MUST」は、熱をかけずに本来の栄養を壊さない低温低圧の圧縮方式を採用した野菜と果実のミックスジュースだ。ニューヨーク発祥で、ジムに行った際や朝に飲むスタイルが流行しており、グロサリーとして当社が初めて売り出した。

また、今年2月には、マレーシアから輸入する「世界No.1社ラーメン」を新発売した。大手や高質SM、DSなどで販売されている。

「ホワイトカリー麺」、「赤トムヤム麺」、「スパイシーえび麺」の3種類(各250円税別)をそろえる。こだわりのスープペーストには、フレッシュな野菜をふんだんに使用し、本場の味を再現。「こんなインスタントラーメンは今までなかった」や「もはやインスタントラーメンのスープのレベルではない」などと、大好評だ。同社の社員がマレーシア旅行で発掘した。 「世界No.1社ラーメン」とは、世界中のインスタントラーメンのランキングを毎年発表しているインスタント麺レビューサイト「The Ramen Rater(ラーメンレーター)」で第1位を獲得した企業のラーメンのことである。

「ホワイトカリー麺」は、2014年に第1位に選ばれた。地元マレーシアでも一時品薄状態になった一番人気の商品だ。クリーミーな白いスープとスパイシーなカレーペーストがマッチしている。

2015年に同じく第1位となった「赤トムヤム麺」は、トムヤンクンに欠かせないレモングラス、ライム、唐辛子などの食材をフレッシュなまま使用し、食欲をそそるスパイスの香りと酸味のある辛さが麺と濃厚に絡み合うオリジナルヌードルだ。

「スパイシーえび麺」は、2016年に第2位を獲得した。濃厚なチリペーストとえびの出汁がたっぷり効いたスープが特徴となっている。 日本でも「ホワイトカリー麺」が最も売れているが、「スパイシーえび麺」もそれに迫る売れ行きだという。「スパイシーえび麺」が一番マイルドな味わいで、現地の屋台で食べるテイストだが、日本人にとっては「赤トムヤム麺」が最も辛く感じるとしている。 松原社長は、「今後もオンリーワンを目指し続ける」と意気込みを語る。

〈月刊 麺業界2017年12月号より〉