滋賀県製麺工業協同組合対象に「HACCP導入モデルセミナー」

マニュアルとリスト作成を実践
滋賀県食の安全推進室食品安全監視センターはこのほど、滋賀県製麺工業協同組合を対象に「地域連携HACCP導入実証事業 HACCP導入モデルセミナー」を開催した。“HACCP導入支援モデル事業者の取り組み状況(モデルA)”と、“一般衛生管理を基本として必要に応じて管理点を設ける衛生管理(モデルB)”のふたつを取り上げ、サラヤサニテーション事業本部近畿支店が製麺業者の取り組み事例を紹介。導入実習として「自己衛生管理マニュアル」や「危害要因分析・管理対象リスト」の記入・作成などに取り組んだ。

滋賀県健康医療福祉部生活衛生課食の安全推進室辻浩司室長は「難しく、レベルの高い衛生管理だと思われているが、かみ砕いていくと取っ付きやすくなる。国が地域連携HACCP制度を設けて舵取りをしてくれている。滋賀県も手をあげ、製麺組合の協力を得て、導入の成功例を積み上げていく。特にBプランの導入について、全麺連を通じて国に提案し、認められるように頑張っていきたい」と語った。モデルAに取り組んだ滋賀県製麺工業協同組合の冨江彦仁理事長は「当社は大きくもない、個人経営の事業所だが取り組めた。だから皆さんにもできる。講師の話を素直に受け入れ、できない理由を考えるのではなく、プラス発想をもって勉強してほしい」と語った。

〈食品産業新聞2017年12月7日付より〉