「全国そうめんサミット2018」奈良県桜井市で開催

(左から)奈良県三輪素麺工業協同組合・池側義嗣理事長、松井市長、小豆島手延素麺同組合・下本一彦理事長、香川県土庄町・三枝邦彦町長、香川県小豆島町・塩田幸雄町長
奈良県桜井市で3月20・21日の両日、「全国そうめんサミット2018inそうめん発祥の地三輪」が開催された。

16年5月に兵庫県で開催以来、第2回目の開催となり、奈良県桜井市と全国そうめんサミット2018実行員会が主催した。

20日には大神神社で祈祷、鈴木寬治宮司の講話に続き、奈良県農業研究開発センター交流サロン等で式典が開催された。記念講演では伝承料理研究家の奥村彪生氏が「そうめんに未来はあるか」と題して講演した。

21日は記念イベントとして、「第37回毎日カルチャースペシャル/ラジオウォーク」に特別協賛し、桜井市芝運動公園で地元の高校生・大学生による「おすすめそうめん料理」の試食販売などを行った。

式典では、「サミット宣言」が採択され、次回の開催地である香川県小豆島へのペナント引き継ぎが行われた。実行委員会大会会長である松井正剛桜井市長は「日本の麺文化の歴史は1200年以上になる。豊かな自然風土に育まれ、全国に産地がある。それが一堂に会するサミットを開催できたことは意義深い。これを契機に産地の自治体どうしの情報交換、人的交流など、スクラムを組んで全国に乾麺の魅力を発信していきたい」と語った。

また、来賓祝辞で農林水産省の新井ゆたか審議官は「乾麺は食品業界でもいち早くJAS規格をつくり、全国で一定の品質を保てるように取り組み、業界の技術向上につなげた。HACCPについても早い時期に手引書をつくってくれている。歴史的な製法はHACCPでも生きるやり方だった。和食がユネスコ世界遺産に登録されてから世界の日本食の店は倍増し、今では11万店を超えている。サミットが契機になり、一致してそうめん振興に向かわれますように」と述べた。

〈食品産業新聞 2018年4月2日付より〉

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