大阪食糧卸(大阪市東成区、黒田厚社長)は6月5、6日の両日、大阪ガスhu+g MUSEUMで「小麦粉から考える『麺』提案会」を開催した。

主催の大阪食糧卸ブースでは国内産小麦(春よ恋、キタノカオリ、ゆめちから、きたほなみ、ミナミノカオリ、せときらら)を原料とした中華麺6種を試食提供、同一条件で製麺してゆでた麺を食べ比べすることで、それぞれの特徴が顕著になった。また、初の開催となったセミナー「生麺類HACCPの考え方に基づく衛生管理の為の手引書(基準Bについて)」「麺類における新食品表示制度について」2講も好評だった。

黒田社長は「前回と違い、今回は内麦に限定しなかったが、各社特徴ある小麦粉や製品を出品してくれた。内容は大きく分けて原材料、低糖質などの健康機能性、全粒粉などの穀物、という3つになった。参加者は熱心な方が多く、会場滞在時間が長い。国産小麦についてはこれからさまざまな麦種が登場しそうだ。この提案会は社内研修の意味合いも兼ねている。製粉企業にとっても同じではないか。互いに研修となれば」と語った。

〈“違いのわからない”記者が潜入!〉
前回の開催は2年前、テーマはずばり“国産小麦”でした。今回は内外入り乱れております。主催する大阪食糧卸は内麦6種類の中華麺食べ比べコーナーを展開。もちろん参戦します。前回より味がわかるようになっているはず…!いやはや、やはり難しかったです!私が分かったのは「きたほなみがすきだな」ということだけ!この話をすると黒田社長は「信じられない、こんなにわかりやすいのに」と驚愕の表情を浮かべておられました。気を取り直して各社のブースにおじゃまします。印象深かったものをあげますが、前述の通り「違いのわからない記者」なので気にしないでください。

近畿製粉の新製品「麺業物」、何と読むかわかりますか? めんわざもの、です! うどん用粉で、もちもちとした弾力が魅力的です。千葉製粉の「春よ恋」を使った焼きそばは黒田社長もビックリの豊かな風味、増田製粉所が出品していたライ麦全粒粉(日東富士製粉製品)30%使用のめんには黒田脩相談役が感心されていました。そばみたいだけどそばじゃないです。昭和産業の焙煎ブランのつけ麺はざらつきのない食感に感激、奥本製粉の湯種粉末入り「北の華雪」使用のうどんはえもいわれぬ食感で非常に印象的!内外製粉の「伊勢の響」のうどんは抜群の安定感、おいしい。木田製粉「神髄」はきたほなみとゆめちから使用の中華麺用粉、さすが北海道!昭和産業一派はコーナー化していて壮観でした。鳥越製粉のもち大麦めんも独特、唯一無二の食感です。パスタもいろいろありました。日本製粉はせときららとデュラムをブレンド、日東富士製粉は「ソティール」ロール製麺でパスタが作れます。柄木田製粉の「華天」、はなてん、大阪某所を思い起こしますが、超多加水中華麺がつくれます、おいしい!東福製粉は「九州粉(くすっこ)」シリーズ、ラー麦のとんこつラーメンがおいしい。でも福岡はうどんも最高、「追い山笠」のうどんもええ味だしてました。日の本穀粉は新規需要米もち粉で餃子の皮を出品していました。
生パスタも目立った

生パスタも目立った

いや~これらすべて試食が出ていたのです。たくさん食べました。国産小麦6種の食べ比べは同一条件で製麺してありましたが、各社ブースでは小麦粉にあった製法で製麺されていました。麦にとってのベストコンディションだったわけです。それぞれの特性はより際立っていたと思います。いやしかし昼ごはん後に20杯くらい試食したような気がします。しかし20時くらいにはすでに小腹がすいていました。「腹持ちするめん」というのはないのでしょうか?

〈月刊 麺業界 2018年7月号〉