奈良・大神神社で「三輪素麺感謝祭」、2019年は冷夏で苦戦も生産計画は「前年並みに」

「三輪素麺感謝祭」で行われた“三輪素麺掛歌”奉納
奈良県三輪素麺工業協同組合(奈良県桜井市、池側義嗣理事長)と奈良県三輪素麺販売協議会(池田利一会長)は8月30日、大神神社で「三輪素麺感謝祭」を開催。生産者や販売者などの関係者が参加した。神事が執り行われ、保存会メンバーによる「三輪素麺掛歌」が奉納された。直会(なおらい)では6月に開催された品評会で優秀な成績をおさめた5人が発表され、表彰された。

直会で池側理事長は「販売に関しては5月の連休明けから6月前半は暑くて好調だったが、梅雨入り後は肌寒く、梅雨明けも遅かったため、全体で苦戦した」と商戦を振り返った。今後について「10月からの増税、各地の災害など、消費マインドが不透明な状況が続く。需要の拡大を目指した取り組みをせねばならない。PRイベントなどを実施し、品質の維持向上に向けた取り組みも必要。食品表示法の改正にもできるだけ早く対応し、違反のないようにしたい。7回目の開催となる品評会では毎年上位の人も出てきた。全体のレベルアップにつなげたい」と語った。

来シーズンに向けての生産計画については「在庫はないので、昨年と同じくらいの生産になる」とし、増産基調が続く。