【新春インタビュー】鳥越製粉㈱ 高峰和宏社長

–2014年を振り返って。
高峰 2014年12月期第3四半期決算は連結ベースで売上高166億7,600万円(前年同期比5.9%増)、営業利益8億6,700万円(35.4%減)、経常利益9億9,400万円(30.5%減)、四半期純利益は5億9,000万円(31.5%減)と増収減益となりました。減益の要因としてはアベノミクスの金融政策に大きく影響されたところがあります。円安株高は想定通りではありますが、食品業界では円安のデメリットが大きすぎるように思います。昨年11月以降のハイペースな円安、輸入原料価格の引き上げに為替、それらが悪循環を引き起こしたのが利益を落とした基本的な要因と言えるでしょう。売上高が5.9%増となったのは昨年の麦価改定によるものです。原料価格は引き上げられ、小麦粉価格も値上げしています。増収の要因については製粉各社どこも同じではないでしょうか。問題になるのは利益面です。為替変動による原料価格の高騰、電力料金の値上げ、減価償却費や人件費、物流費など、コスト高に対して、数量ベースで売上が伸びればいいのですが、それが難しかった。
–事業展開について。
高峰 小麦粉の製粉以外ではミックス粉、精麦、その他の商品を取り扱っています。また、低糖質商品群として「パンdeスマート」シリーズを展開しています。品質改良材や海外から輸入した製菓材料の販売も行っています。2007年に発売した「パンdeスマート」は、ミックス粉の中では数量・金額ベースでともに大幅アップしています。前年に対しては倍増、大きく伸びている商品です。ただ、原料に輸入資材が多く、利益面においては圧迫されます。

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