12日まで東京ビッグサイトでFOOMA JAPAN開催

「FOOMA JAPAN 2015(国際食品工業展)」が9~12日、東京ビッグサイト東展示場で開催されている。米穀関連では、㈱サタケ、㈱ケット科学などが出展している。以下、内容の一部を紹介する。
〈㈱サタケ〉展示のテーマは「お米の底力~もっと元気な人を創る~」。精米機、選別機、検査装置、炊飯設備など多分野にわたる展示を実施。「当社の強みは精米だけでなく幅広い分野に対応していて、総合的にアドバイスを行えること」。「多用途シュート式光選別機ピカ選α フィーダタイプ」、「摩擦三段式精米機」、「乾麺選別機」の3種の最新機器を参考出展している。
「多用途シュート式光選別機ピカ選α フィーダタイプ FMS2000-F」は、供給部にフィーダを採用して流量を調整、少量から大流量まで原料を安定供給できるようになった。豆類、種子、リサイクルプラスチックなど工業製品の選別に対応し、処理能力は時間当たり最大2t。
「摩擦三段式精米機 ミルコンボ MCS40A-FFF」は、三段式の搗精部に「摩擦」、「研削」、「切削」の3種類のモジュールから組み合わせを選んでセットし、精米の仕上がりを変えられる。「原料特性や用途に応じ、望まれる品質の精米が行える」。寸法は幅1320mm×奥行1320mm×高さ2648mm。処理能力は玄米で毎時最大4t。
「乾麺選別機」は1本ずつ流れる乾麺の中から、黒点などのある不良麺を上下のフルカラーカメラで検出し除去。「選別、歩留まりともに優れている」。処理能力は乾燥パスタで毎時2.1t。
〈㈱ケット科学研究所〉赤外線水分計、紛体白度計などの各種分析装置を出展している。参考出展の成分分析計「AN-920」は、玄米・精米に含まれる水分、蛋白質アミロースなどを測定する。従来機「AN-700」の後継機に当たり、「タッチパネル方式を導入することで使いやすくなっている」。今年の冬ごろに発売を予定している。
紛体白度計「C-130」は一昨年発売。従来機「C-100」ではウォームアップ時間が30分程度かかっていたのに対し、「C-130」では10秒程度の待機時間で速やかに測定に移れる。機体をコンパクト化したこともあり、「手軽に使えるようになったとして好評」。
〈鈴茂器工㈱(写真=ブース)〉毎年出展しているが、今回は同社で過去最大のスペースを確保。連続海苔巻き成形機「sVR-sAE-W」、超小型包装寿司ロボット「sGP-sNB」など主力商品を中心に、多彩な機器を展示している。「今年は外国人の訪問が多い。包装寿司ロボットや裏巻きロボットを見て、驚きと興味を持ってもらっている。自分の国で導入したいという人もいるようだ」。