「中国で日本米100万tを売ることは簡単だ」=全米工席上・叶芳和氏講演

全米工(坂本盛幸理事長=㈱坂本食糧社長)は3日、都内で東日本情報交換会・席上取引会を開催。エコノミストの叶芳和氏(元日本経済大客員教授)が「日本のコメは輸出産業になれる」と題し、要旨以下の通り講演した。
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今の価格水準でも、日本の米は輸出産業になれる。必要なのは、今の米価で受け入れる輸入国だ。自動車では日本国内400万台の5%、20万台が輸入車。中国では国内2,000万台の6%、130万台が輸入車だ。どこの国でも5~6%は価格に関係なく買う人がいる。中国では食品の安全が問題になり、米は自動車以上に「非価格選好」がある。中国米の生産量1億5,000万玄米tのうち、ジャポニカ系は5,000万t。米価は一般在来種が㎏当り40~50円、高級在来種が90~110円。輸入量が多いタイ 香米は190~230円。黒竜江省の「五常大米」は㎏当り7,400円。日本米の10倍はするが、生産量100万tの何倍も、同じ値段で偽物が出回っている。日本米の価格で売れないわけはない。ジャポニカ5,000万tの5%の半分でも125万t。100万t売ることは簡単だ。しかし、現実は150t。

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