【広島発】オタフクソース㈱(佐々木直義社長、写真)は17 日、広島市内のホテルで得意先、仕入先など約350 人を招き、グループの近況報告会を開催した。

同社は前期、“Healthy(健康)"を軸に、お好み焼をヘルシー食にするべく様々な取り組みをした。今期もこれを継続し、“もっとヘルシーに。もっとハッピーに。"を方針に掲げた。佐々木直義社長は「今年、(当グループは)創業95 周年を迎えた。広島のお好み焼はキャベツたっぷりでヘルシー。ソウルフードをしっかり普及したい」と強調し、事業の方向性を示した。

今期は、お好み焼の簡便性(簡単調理)を提案するとともに、家族や仲間と楽しく作って食べるお好み焼の魅力を改めて訴求する。「東日本にはお好み焼を徹底普及し、普及している西日本には健康を訴求する。将来の成長につながるインバウンド対応も強化したい」とした。

「お好み焼の日」(10月10日)に向けて、同社初の全国CMを10月4日から1週間放映したほか、東京・六本木に期間限定店をオープン。オタフクホールディングス㈱の佐々木茂喜社長が代表理事を務める(一財)お好み焼アカデミー(広島市西区)は、お好み焼のPRサポーターにアイドルグループSTU48のメンバー3人を任命した。

創業95 周年記念事業の一つとして、学研プラス「まんがでよくわかるシリーズ」の「お好み焼のひみつ」の企画・制作に全面協力し、9月に完成。今後、全国2万2,300 の小学校、3,200 の公立図書館に寄贈する。お好み焼の歴史、特徴と作り方に加えて、お好みソースの原材料や製造工程についても紹介している。これら様々な取り組みで、お好み焼の国内外への普及を図る。

また、新たな商品・事業のアイデアを生み、育てるプロセスを構築するため、様々な部門を横串にした「オタフク・ハッカソン」(テクニカルセッション・アイデアコンテスト)を開催する。

今期の数値目標は、6社連結で売上高は2.7%増の243 億9,400万円、経常利益11 億6,200 万円、オタフクソース単体で2.6%増の235 億4,200 万円、経常利益9億8,000万円。野菜高騰で上期苦戦も前期増収増益前期(2017 年9月期)の業績は、国内グループ6社連結で売上高は前年比0.6%増の237億4,900 万円、経常利益4.3%増の11 億4,400万円、オタフクソース単体で売上高0.6%増の229 億4,100 万円、経常利益9.9%増の10 億円と増収増益だった。「野菜高騰の影響を受けて上期は苦戦したが、ヘルシーを軸としたプロモーションで下期に戻り、良い状態できている」とした。

前期の主な施策は、ヘルシー軸の取り組みでは、今年4月開業の大型商業施設「LECT」(広島市西区)に、同社初の直営店「ベジラビット」をオープンし、野菜を使ったお好み焼「ベジコ焼」や、自社調味酢と野菜で作るデリなど、新感覚の野菜料理を発信した。生産性の向上では、昨年11 月に重量調合設備と質量流量計を導入、調合精度がアップし歩留まりが向上した。今年9月にはBIB冷却、自動充填設備を導入し、一部業務用商品の自動化を進めた。「本社工場の生産性はかなり上がり、残業時間も減った」と手応えを示した。

今年3月にはマレーシア工場で調味料製品のハラール認証を取得し、販売を開始。今秋にはフル稼働と好調で、次の設備投資を検討するとした。マレーシアは今期黒字化を見込む。なお、海外売上高は(海外子会社+輸出実績)は5年で2.6 倍伸長し、10億円増加した。今後も海外展開を注力する。

〈米麦日報2017年10月20日付より〉