創業100周年記念式典・祝賀会に450名余出席=理研農産化工

理研農産化工(株)・鵜池直之会長兼社長
〈「佐賀新製粉工場の建設、是非実現したい」と鵜池会長兼社長〉

理研農産化工(株)(鵜池直之会長兼社長)は17日、福岡市のホテル日航福岡で「創業100周年記念式典・祝賀会」を開催、取引先関係者等450名余が出席した。同社は、1917年(大正6年)に創業者の鵜池四郎氏が、一時中断していた家業の米穀・肥料商を再興した年を創業の年としており、今年で創業100周年を迎えた。

祝賀会で主催者挨拶した鵜池会長兼社長は、100年間の歴史に触れた上で、2015年からの3年間について「7代目社長に復帰し、すぐに業績改善3か年計画を策定・実行し、1年目で黒字転換を実現。以前売却していた福岡工場隣接地4,000坪を買戻すことができ、課題であった福岡工場の製品倉庫不足を解決することができた、2年目も計画通り進めることができ、今日、100周年を迎えることができた。また、現在は一時見合わせているが、佐賀の新製粉工場建設は、100周年に合わせ、是非実現したいと考えている。100年企業には共通点があると言われている。『長期的視点での事業運営』『和・協調を大事にする』『変化に勇気を持ってチャレンジしていく』ことであり、わが社は、まだまだだと思っているが、今後とも、これらを大事にして経営していく」と強調した。

来賓挨拶した田村哲丸・ヤマエ久野(株)取締役会長(理研会会長)は、「当社は理研農産化工の特約店として長くて深い取引関係にあり、現在はともに、九州No.1の製油メーカー(理研農産化工)、九州No.1の食品問屋を目指し、ともに努力を重ねている。14年前、私が当社の物流センター建設の責任者となっていた際、なかなか用地が見つからない事態に直面したが、理研農産化工から隣接地4,000坪の買収を快く受けて頂き、さらに今度は当社が物流センター移設を計画した際には、その4,000坪の土地を上物込みで買戻しに応じていただくなど、非常にお世話になった」と祝辞を述べた。

また、(株)佐賀銀行の陣内芳博取締役頭取は「理研農産化工は、大正・昭和・平成の激動の時代を乗り越え、佐賀・福岡を代表する企業として、地元経済へ貢献してもらっている。佐賀の新製粉工場建設計画には、当行も協力させてもらう考えだ」、三井物産(株)の吉川美樹執行役員食料本部長は「1981年の理研農産化工福岡工場建設から取引させて頂き、その直後から年数回の共同勉強を開催し、今年で通算170回を数えている。今年から製粉部門では新たな輸入小麦の制度が始まっており、ともに勉強していきたい」、国立研究開発法人理化学研究所の宍戸博副理事は「当研究所も1917年設立で、今年が100周年。理研農産化工との関係は、83年前に創業者の鵜池四郎氏と当所の米ぬか搾油研究の島本鶴造博士との関係から連綿と続いている」などとした。

乾杯の挨拶を行った竹内康雄・旭食品(株)代表取締役会長(理研会副会長)は「理研農産化工は、九州No.1の製油メーカーとして歩まれ、今日では製粉・製油・有機肥料も含め全国で事業展開されている」などとエールを贈った。また、国立大学法人佐賀大学の宮崎耕治学長は「理研農産化工の歴代代表者には、当大学設立の83年前から協力を頂き、現在の鵜池直之会長兼社長には農学部の後援会長も務めて頂いている。100年続く企業は、世界でも日本に一番多いとされるが、それでも全企業の3%だと言われている」と、同社の100周年を祝った。

祝賀会に先立ち行われた記念式典・講演会では、理研農産化工の牛島治義専務が「当社は1917年創業で、精米・製油・製粉・肥料事業を展開しており、創業以来の理念(社是)である『品質第一主義』『得意先の繁栄が我が社の繁栄』『企業を通じて社会に奉仕する』に今後も取り組んでいく」とした。

〈米麦日報2017年11月21日付より〉

創業100周年記念式典・祝賀会に450名余出席=理研農産化工

記念式典の様子