〈優勝は“イカを活かした”「青森三昧イカスープ」〉
東洋水産(株)(今村将也社長)は26日、東京・品川の本社で「スマイル“フード”プロジェクト in 東北 2017」の決勝大会を開いた。「カップ入りフリーズドライスープ」をテーマとしたレシピコンテスト。東北地区の「食」に関係するコースのある高校等の高校生が対象。今回は68チーム(前回34チーム)の応募があり、書類審査を突破した東北6県の代表が腕を競い合った。優勝は青森県立百石高校のチーム「try」の「青森三昧イカスープ」。青森県はイカの水揚げ量日本一。今回のスープは「一口飲むと故郷に帰りたくなるスープ」をテーマに開発された。スープには真イカの全身を使用したスルメで取っただしを使用。イカのすり身の団子をメイン具材に、だしを取ったスルメを刻んでトッピングに採用した。“イカを活かした”スープだ。東洋水産は来年の秋を目処に「青森三昧イカスープ」をカップスープとして商品化する予定だ。

審査員は東洋水産グループの役員・社員6名。審査委員長の沖斉常務(左下写真の左、試食審査の様子)は「どのチームにも優勝して欲しいと思うほど、高いレベルでおいしいものを作ってくれた」とコメント。優勝チームのメンバーは「嬉しい。何度見ても『優勝』と書いてある(笑)。まだ実感がわかないが、努力が報われて嬉しい」と述べた。また、3名のメンバーはそれぞれ、「パティシエになりたい」、「和食の道に進みたい」、「まだはっきりと決まっていないが、食に関する仕事に就きたい」と抱負を語った。
試食審査の様子 左=審査委員長・沖斉常務

試食審査の様子 左=審査委員長・沖斉常務

準優勝は宮城県農高の農業経営者クラブによる「宮城おくずかけ~麩わっとセリのスープ」。メンバーは東日本大震災が発生した時に小学生だった。「今も仮設教室で勉強している。仮設教室に入学して、仮設教室から卒業する。震災の当時は電気もガスも水道もなくて、しばらくご飯も食べられなかった。何日かして食べた温かいスープが本当に美味しかった。スープで被災地の復興がしたい」と思いを語った。

全国大会進出の各県代表チーム、レシピは以下の通り。△try(青森県立百石高校)、青森三昧イカスープ△ソーセージ班 CMY(岩手県立花巻農高)、岩手のチータン~残り物の幸せ△農業経営者クラブ(宮城県農高)、宮城おくずかけ~麩わっとセリのスープ△おこげ(秋田県立増田高校)、比内地鶏が入ったしょっつるスープ~おこげのせ△チームほっこり(山形県立庄内農業高等学校)、だだちゃ豆のほっこりスープ△家庭クラブ(福島県立小野高校)、うつくしまふくしま 小野町発~噂のそばの実スープ。

〈米麦日報2017年11月28日付より〉

カップスープになった第1回目、2回目の優勝作品

カップスープになった第1回目、2回目の優勝作品