日本製粉は、1997年頃から植物由来セラミドの研究・開発をスタート、2000年から植物由来の食品素材として「セラミド」の生産・商品化を開始した。同年に米由来セラミドを粉末化した「ニップンセラミドRPS」を、01年にはトウモロコシ由来セラミドを粉末化した「ニップンセラミドCP」、さらに02年には米由来セラミドの水分散性を高めた乳化製剤「ニップンセラミドRLG」を発売している。

同シリーズはいずれも、独自の抽出・精製方法により高純度で(不純物が少ない)、色、匂い、味に優れ、配合食品に対し、悪影響の心配がないのが特長。サプリメント、ドリンク、ゼリー、ヨーグルト、菓子等向けに素材を出荷し、15年の機能性表示食品制度開始に伴い拡大させている。また、機能性表示食品の自社商品として「潤(うる)つやセラミド」等を発売し、百貨店、薬局、通販ルート等で順調な販売を続けている。
日本製粉理事イノベーションセンター長 日野明寛氏

日本製粉理事イノベーションセンター長 日野明寛氏

〈植物セラミドのフロントランナー〉

セラミドの研究は1990年代にフランスで始まり、日本の食品分野では90年代後半から開発が始まっていますが、当社では、97年から研究・開発に着手するなど、日本におけるセラミド研究ではフロントランナーであると自負しています。

当社事業の一つとして製粉があることから、植物(穀物)からのセラミドの研究開発に取り組んできており、さらに、安全・安心で高品質な素材に仕上げています。

また、原料中にとても少ない成分のため、当社独自の低コストな抽出・精製方法の開発にも時間がかかりました。

一方では、社内外で「セラミド」の認知度が低く、研究開発を進め、上市し、世の中に(セラミドを)広めていくには、とても時間がかかりました。

しかし、2015年の機能性表示食品制度のスタートが食品素材として社会での認知度向上の一つの契機になりました。現在では、総合食品企業である当社が供給する「セラミド」として、その機能性に注目され、問い合せが増えています。機能性素材としての供給のほか、自社商品にも注力していくとともに、食品素材の研究・開発にさらに拍車をかけていきたいと考えています。

〈食品産業新聞2017年12月4日付より〉