シンガポールに外食で合弁現法=神明

左からブレッドトーク・グループのジョージ・カク チェアマン、同・ヘンリー・チュウCEO、神明の藤尾益雄社長、同・藤尾益造取締役
(株)神明(藤尾益雄社長)は22日、兵庫県神戸市の同社で会見を開き、アジア17か国で外食事業を展開するBreadTalkGroup Limited(ブレッドトーク・グループ)と、シンガポールに合弁会社(現地法人)を設立すると発表した。新会社「BTG-ShinmeiVenture Pte Ltd」は来年1月1日付で設立する運び。

新会社の所在地は「30Tai SengStreet, #09-01Breadtalk IHQ,Singapore 534013」。代表者(CEO)はHenry Chu Heng Hwee氏。資本金は300万シンガポールドル(約2.50億円)で、ブレッドトーク・グループの子会社であるTogether Inc. Pte.Ltd.が66%、神明が34%を出資。神明が日本産の小麦や乳製品などの食材をブレッドトーク・グループに供給する。合弁相手のブレッドトーク・グループは、2000(平成12)年、シンガポールで設立。ベーカリーショップ、レストランなどの外食店をシンガポールや中国などで約1,000店(FC含む)展開している。

会見の席上、ブレッドトーク・グループのジョージ・カク チェアマンは、「歴史ある神明とパートナーシップを結ぶことができ光栄に思う」と述べた。神明の藤尾社長も、「設立してから17年で巨大チェーンを築きあげた勢いのある企業と一緒に仕事ができることを光栄に思う」と語った。また藤尾社長はシンガポール進出について、「シンガポールを拠点にビジネスの展開を進めたい。ブレッドトーク・グループのビジネスベースを活用して、シンガポールビジネスを成功させたい。日本の味をアジアに広げていきたい」と意気込みを語った。今後は両社が持つブランド、商品、システムを利用した共同店舗の展開なども検討しているという。

〈食品産業新聞2017年12月26日付より〉

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