(公社)日本炊飯協会(会長=坂田文男・(株)新川屋社長)は24日、都内で臨時総会を開催、その席上で(株)ヒライホールディングス(平井浩一郎社長)が昨年11月から実施したカルローズの試験販売結果が公表された。以下、概要をお伝えする。

ヒライグループは、熊本で弁当や惣菜などの製造・販売を行い、九州地方でコンビニ、テイクアウトのデリカ、食堂などの業態を手掛けている。同社では、2017(平成29)年3月に実施された2016(平成28)年度第6回SBS入札で、アメリカ産カルローズ(うるち精米中粒種)を200t、2017年11月の2017年度第1回SBS入札でアメリカ産カルローズを100t落札、店頭で試験販売した。

まず、カルローズと同社で使用している九州産ヒノヒカリとの嗜好テストを社内で実施。2種類のカップに銘柄を伏せた炊飯米を入れて、5段階評価(「Aのほうが良い」など)で2度のテストを行った。昨年10月に実施した第1回テストでは、九州産ヒノヒカリとカルローズの評価割合が「2対1」だったものの、カルローズの炊飯方法を改善した第2回テストでは、その割合がほぼ「1対1」となった。同社はこの結果を踏まえて、昨年11月から店頭でカルローズの試験販売に踏み切った。

第1回目の試験販売は昨年11月15~23日の9日間、同社のロードサイド店67店舗(熊本58店舗、福岡・佐賀9店舗)を対象に、バイキング販売コーナーで保温ジャーを2個設置して、九州産ヒノヒカリとカルローズの炊飯米を併売した。来店客が好きな量をパック詰めできるセルフ販売方式で、価格は28年産九州ヒノヒカリ100g60円(税抜)、カルローズ100g50円。その結果、2品種の売上実績比を見ると、合計販売数量に占めるカルローズの割合は6.6%、金額ベースで5.5%という結果になった。日別の販売数量実績を見ても、販売初日こそカルローズの割合は8.5%だったが、土日でも大きな変化は見られなかった。店舗別では、カルローズ構成比10%以下が67店舗中52店舗だった一方、20~29.9%も2店舗確認された。

そして第2回試験販売は、29年産米が出回った昨年12月1日~今年1月18日の49日間で行われた。第1回でカルローズの実績がほぼ皆無の2店舗は除外し、65店舗を対象に、前回と同様の条件で実施。ただし、29年産米の米価上昇を受けて、九州産ヒノヒカリの販売価格は100g70円とした(カルローズは据え置き100g50円)。その結果、2品種の売上実績比は前回からやや悪化し、カルローズ構成比は数量ベースで5.3%(前回比1.5ポイント減)、金額ベースで3.8%(同1.7ポイント減)となった。

これらの結果を踏まえ、同社では1月16日から一部店舗で、丼・カレー・弁当に、ヒノヒカリ1対カルローズ1のブレンド米をテスト使用中(店頭での銘柄名公表はしていない)。現在のところ、売上に大きな変化は見られず、ロードサイド店全店での使用を視野に入れている。また、カルローズを使用した新製品メニューの開発のほか、米飯製品の製造・販売を手掛ける子会社(株)どんどんライスでの酢飯、おこわ商品への使用も検討している。

〈米麦日報 2018年1月29日付より〉