日清食品チルド(株)(伊地知稔彦社長)は1日、2018年春夏新製品発表会を開いた。伊地知社長が2017年度の概況を解説。マーケティング部が2018年度方針を発表した。2018年度は引きつづき、「弱みの克服」、「強みの強化」に取り組み、加えて「日清食品チルドならでは」の施策を行う。

〈伊地知社長〉2017年度のチルド麺市場全体は微減で推移している。8月の「冷し」が落ち込んだ分は大きい。ただ、9月以降から回復しており、9~ 12月累計では0.9%増となっている。特に「ラーメン」の伸びが顕著だ。

その中、当社はほぼ前年並みの着地を見込んでいる。「ラーメン」が3%増、「冷し」が前年並み、「焼そば」が5%減、「和物」が2%減の見込み。焼そばは競争環境が非常に厳しいこともあるが、当社も3食焼きそばで行き過ぎた売り方をしていた面がある。スーパーとも相談し、売上を落としたとしても、一度リセットして価値に見合った販売に切り替えている。

食数別の市場金額構成比を見ると、3食のダウントレンドは止まらない。2015年には2食が3食よりも大きくなった。2食ラーメン・焼そばが増加し、3食焼そば・うどん・冷し中華・ラーメンが減少している。世帯の構成人員も減少しており、この傾向は続いていくと見られる。昭和生まれとしては悲しいが、週末の昼に家族でチルド麺を食べるというシーンは少なくなっている。

好調だったのは「簡便調理シリーズ」だ。前期比約25%増で推移してる。秋に「日清のラーメン屋さん」を刷新し、ワンタッチ(湯切り不要)タイプに変更してから、非常に伸びている(9~12月で28%増)。従来から「フライパンひとつで」シリーズを展開しているが、こちらも非常に良い動き(同66%増)だ。

「行列のできる店のラーメン」は前期比約5%増の動き。「冷しジャージャー麺」や「冷し担々麺」、「沖縄」といった夏向け商品が好調に動き、通年商品も伸長した。「有名店シリーズ」は前期比約20%増。価格は高くてもクオリティの高い商品が伸長した。

また、秋に「1人前シリーズ」を展開。これらは純増で売上に乗っている。1食入りスープ付きラーメンジャンルにおいて、当社のシェアは26.3%まで拡大している。予想以上に浸透した。

2018年も簡便性、調理利便性、個食、健康を軸に、より追求していきたい。

〈米麦日報 2018年2月2日付より〉