(一社)日本能率協会らは3月6日~9日、千葉・幕張メッセで「第43回国際食品・飲料展(FOODEX JAPAN2018)」を開催した。出展社数は3,466社(国内1,313社、海外2,153社)、4,011小間(国内1,458社、海外2,553社)。以下、米穀関連のブースを紹介する。

〈(株)西村機械製作所〉
「米粉パビリオン」内にブースを構え、超小型気流微粉砕機「フェアリーパウダーミル」(FPM-150S型)などを展示した。「フェアリーパウダーミル」は超高速気流を発生させ、米同士が適度な衝突を繰り返す自己粉砕方式。澱粉の細胞を損なわないように細胞壁を引き剥がしながら細かい粒子と分離させる。また、粉砕熱による影響を軽減し高品質な米粉が製造できる。平均粒径50μ~100μの米粉が製造可能。生産能力は湿式が1時間当たり最大10kg、乾式が5kg。利用できる食品は米粉パン、米粉洋菓子・ケーキ、米粉麺、調理加工用など。

ブースでは、既に同機を導入している京都・中京区の米菓店「IKARIYA BEIKA」の製造風景を映写。米粉を使ったグルテンフリーのバウムクーヘンを製造するこの店舗では、昨年8月頃から「フェアリーパウダーミル」を導入。(株)不二商会のオーブンを使い、製造風景は店舗外部にも見えるよう、ディスプレイしている。店舗で販売しているバウムクーヘンは1個1,200円のものが中心だが、販売は好調だそうだ。

西村機械製作所の担当者は「流通している米粉では作れる製品も限られてくる。店舗からは京都産の米も使いながら、自分たちでこだわった製品を作りたいという要望があり、省スペースで幅広い用途に合うこの機種を勧めた」と話す。こうしたこだわりを持つ店舗のほか、製麺関係や道の駅からもオファーが増えている。「我々はメーカーであるため、お客様のチャレンジを支援していくのが仕事だ。個人店舗にとっては多少高いかもしれないが、導入店舗からは『使ってみると、製粉にも鮮度が必要だと初めて知った』という声を戴いている。米粉の出口拡大のためにも、こうした消費者に近い店舗などのニーズに応えられるよう、邁進していきたい」。

〈(株)ケツト科学研究所〉
4月1日から発売する新型穀粒判別器「RN-700」を前面に展示。「シンプル・低価格」がコンセプトの「RN-700」は、測定トレイに載せた玄米サンプルを器械に差し込むだけで、約20~30秒で測定結果を表示する。
ケツト科学研究所・新型穀粒判別器「RN-700」

ケツト科学研究所・新型穀粒判別器「RN-700」

〈アイリスフーズ(株)〉
今回は業務用もちを中心にPR。同社では昨年から業務用もちに参入し、もち入りグラタンブームを背景にCVSからの引き合いが急増している。また、業務用もちはSMの惣菜コーナー向けや、加工食品メーカーへの原料供給も伸長。「当社の大きな特長は、もちを搗く回数を調整できる点。他社では既存の業務用もちをそのまま納品するだけだが、うちは顧客の要望に応じて搗く回数を調整し、都度、硬軟を変えている」。同社が取り扱う業務用もちは、通常のダイス型のほか、つくねやスイーツなどに幅広く使用できるフレーク型も取り揃えている。

また新たに、3月28日からは宮城県産つや姫ともち麦ミックス(税抜298円)、同 十六穀米ミックス(338円)の2種(2合パック)を発売。4月10日からはもち麦(800g・498円)と十六穀米(30g×6本入・398円、15本入・980円)を投入する予定だ。「もち麦と十六穀米の単体商品は主にホームセンターやディスカウントストア向け。ミックス商品は小袋の評判が良いCVSでも展開していきたいが、やはり一番の狙いは食品SM。当社がまだまだ弱い販売先のため、ニーズを汲みながら食品SMにチャレンジしていきたい」とした。

アイリスフーズ・宮城県産つや姫ともち麦ミックス、同 十六穀米ミックス

アイリスフーズ・宮城県産つや姫ともち麦ミックス、同 十六穀米ミックス

アイリスフーズ・もち麦と十六穀米

アイリスフーズ・もち麦と十六穀米

〈静岡製機(株)〉
旋回気流式製粉機「サイクロンミル(SM-150BMS)」を展示。同製粉機は、インペラやブロワーの回転速度を変えることで、約5~150μm まで粒度を調整することが出来る。処理能力は1時間あたり2~30kg。米などの穀物だけではなく、野菜や果物の粉砕も可能。「米の場合はだいたい10~100μmの粉体にすることができる。気流粉砕による温度上昇抑制は勿論のこと、水冷式のため、さらに温度上昇を抑えられる。基本的に乾式でメンテナンスも簡単なため、衛生面も問題ない」(担当者)。

静岡製機・旋回気流式製粉機「サイクロンミル(SM-150BMS)」

静岡製機・旋回気流式製粉機「サイクロンミル(SM-150BMS)」

また現在は、直売所や農業生産法人などからの引き合いが増えているという。「やはり六次産業化を意識する生産者が増えているため、通常は生産側と呼ばれる方々も興味を持ち始めた。健康志向の高まりもあり、野菜や果物を粉砕して、その粉をパンやケーキに混ぜるなどの使用を提案している」。

〈米麦日報 2018年3月12日付より〉