アイリスオーヤマ(株)(大山健太郎社長)のグループ会社で、食品の販売事業を行うアイリスフーズ(株)の山田次郎社長のインタビュー。同社は2013年に精米の販売に参入、2014年に切り餅、2015年にパックご飯を発売。今年の3月には「雑穀シリーズ」6種を投入した。今期の事業展開について訊く。

――今期(2018年12月期)の販売目標は。

山田 アイリスグループで販売する食品全体の売上目標が150億円。前期の実績は100億円弱だった。現状は計画を少し下回る動きだが、悪い状況ではない。主軸の小袋の精米販売に加えて、昨年に自社生産を始めた無菌包装米飯の初年度売上目標を30億円としており、ここの数字を積み上げていかなければならない。

――3月には「雑穀シリーズ」6アイテムを発売されました。どのような位置づけの商品でしょう。

山田 全体の大きな方針として小袋の精米販売を食品スーパー向けに拡大し、認知度を高めていきたい。今回の新商品の「もち麦ミックス」、「十六穀ミックス」は宮城県産つや姫ともち麦・雑穀をミックスした2合小袋入りの商品。既に小袋の精米が入っているスーパーでは、追加で入れていただけるケースが多い。また、これまでアイリスの精米が入っていなかったスーパーにも興味を持って頂いている。米売場の横に、サイドネット什器とともに提案をすすめている。

「もち麦」と「十六穀米」はホームセンターの米売場で採用いただいている。発売が3月だったが、6月くらいから採用して頂ける店舗も増えている。これまでに取引のあったところには、かなり入れていただいた。

精米事業全体としては、これまで販売してきた5kg袋の販売を抑制しているため、全体としては横ばいから微増といった動きになっている。
新商品の「もち麦ミックス」「十六穀ミックス」

新商品の「もち麦ミックス」「十六穀ミックス」

――「雑穀シリーズ」の特徴は。

山田 アイリスグループでは炊飯器の販売もしており、お米の研究もしている。そこで色々なお米と研究してもらった結果、宮城産つや姫との相性が良く、商品化した。食べていただくと「おいしい」「味が良い」という反応を頂く。もちろん、低温製法で精米して、パックには脱酸素剤を入れて鮮度を保っている。また、もち麦はカナダ産を使用。一般的なもち麦よりもβ-グルカンが1.5倍含まれており、「リッチもち麦」と呼んでいる。ただ、ここのアピールポイントはまだまだ伝え切れていない。

――無菌包装米飯について。

山田 昨年に仕入販売から自社製造販売に切り替えた。マーケットも拡大しているところなので、販売を拡大していきたい。当社としてもTV-CMを投入するなど、販売拡大、市場拡大に向けた努力はしている。

――今後の販売戦略は。

山田 スーパーへの提案を進めているが、まだまだ開拓できていない。精米売場に商品を並べてもらうのは容易ではなく、導入していただいたケースの2~3割が、サイドネット什器に小袋の精米を入れていただくというパターン。そういう意味では「もち麦ミックス」、「十六穀ミックス」に関心を持っていただいているのは大きい。

パックご飯売場は精米売場とはバイヤーも違い、違うアプローチが必要だが、業界の状況もあり商談までは進むケースが多い。もちろん、導入されるかどうかは個別のケース。

〈米麦日報 2018年5月17日付より〉

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