(株)サタケ(佐竹利子代表)は18日、光選別機のエジェクタ(空気噴射装置)などに用いる新型バルブを開発したと発表した。次世代光選別機に採用し、選別能力の向上や運転コストの低減などを図る。

このバルブは「ピエゾバルブ」と呼ばれ、電子部品の「ピエゾ素子」でバルブの開閉を行い空気の噴射を調節する部品。光選別機では、不良品となる原料をエジェクタから噴射する圧縮空気で除去するが、その空気の流れはエジェクタのバルブの動作で決まるため、バルブの性能が光選別機の性能に大きく影響を与える。

現在、バルブには電磁石で開閉するものが使われているものの、これはバルブの開閉速度に限界があり、余分な空気が噴射されるため、不良品だけでなく良品も除去される「巻き添え」が発生し、歩留まり低下の一因となっている。

新型バルブは開閉速度が1秒あたり2,000回(従来比1.7倍)で、巻き添えの低減に効果がある。同社の試験では巻き添えを最大10%低減し、3倍以上の高寿命化、50%の消費電力低減、20%のエア消費量低減を達成し、歩留まり向上と光選別機の運転コスト削減に繋げた。同社では今後発売予定の次世代光選別機に採用していくほか、光選別機以外の分野へ応用も検討している。なお、この新型バルブは、2002年に(株)サタケ・東京大学・(有)電子精機(現・(有)メカノトランスフォーマ)が共同研究開発を開始し、2003年に黒田精工(株)(現・クロダニューマティクス(株))が参画。2013年に基礎開発が終わり、製品化に向けた試験を重ね、2018年8月に開発を完了した。

〈米麦日報 2018年9月19日付より〉