エースコック(株)(村岡寛社長)は25日、都内で新商品「スーパーカップMAX」のテレビCM発表会を開いた。「スーパーカップMAX」は同日発売。200円。麺をこれまでの90gから100gに増量し、より満足感を高めた。

CMキャラクターを務めるのは笑福亭鶴瓶氏、木下隆行氏(TKO)と、10代のインフルエンサー達だ。今後、各種デジタル施策の展開を予定しており、10代を中心に流行している短編動画共有アプリ Tik Tok (ティックトック)を利用したプロモーション等を企画する。

〈エースコック・村岡社長〉
エースコックを代表するブランド「スーパーカップ」が30周年を期に新たな挑戦をする。時間を巻き戻して発売したころの話をすると、1987年に即席麺の成長が初めてとまった。袋麺が登場し、カップ麺が登場して成長の一途を辿っていたが、初めて市場規模がマイナスに転じた。どうして成長がとまったのか。大がかりな消費者調査を行った。そうすると間接的な要因と直接的な要因が見えてきた。間接的な要因は、誤解に基づくものが多いのだが、即席麺はカロリーや添加物が多いと、不安視する情報が飛び交っていた。直接的な要因としては、おにぎりや弁当、ファストフードが非常に充実してきたことで、カップ麺の想定的な価値が減少したことだった。

不安情報に対しては業界全体の課題。業界が協力して正しい情報の発信に取り組んだ。相対的価値の向上には価値を上げ魅力を上げる必要があり、各社がこれに取り組んだ。エースコックは食べ盛りの若者にターゲットを絞り、何が評価されるのかを調べた。そこで、麺、スープ、具材の他に、「量」も大きな要因ではないかと考えた。

それまで、業界では量に手を付けていなかった。しかし、ヘビーユーザーは「量」を求めるのではないか。しかし、調査してみると「現状で満足している」という答え。通常であればここで開発は止まるが、疑問が残った。

調査で従来のカップ麺を食べてもらうと「適量」という答え。その後に増量したカップ麺を食べてもらうと、ここでも「適量」という答えだった。つまり、適量には幅がある。そこで、調査の順番を逆にして、増量したカップ麺を食べた後に、従来のカップ麺を食べてもらうと、「不足」、「物足りない」という声が出た。これがスーパーカップの開発を本格的にスタートさせた。

味はスタンダードなしょうゆ、みそ、とんこつ。単に増量ということではなく、1品ずつ味を仕上げた。そして、満足感を商品名の「スーパー」で表現し、「1.5倍」と分かりやすく伝えた。大型の容器も作って完成。1988年に発売し、ヒット商品となって今に至る。

30年間経ってもエースコックを代表するブランドとして存在感を持ち続けている。今回、さらに充実した魅力的な商品とするため、リニューアルした。麺は100g、中身も充実させたが、価格は据え置き。若者の体と心を支える商品になったと自負している。

〈米麦日報 2018年9月26日付より〉