中国向けコメ輸出の指定精米工場の1つ、全農パールライス(株)神奈川工場が輸出向け精米を停止していることが判った。本紙の調べでは、今年7月下旬~8月上旬頃に検疫対象病害虫の1つ“ヒメマダラカツオブシムシ”が同工場内のトラップ(誘引剤)で発見されたことによる措置で、全農パールライスは農林水産省に報告するとともに、現在も同工場での輸出関連業務を停止している。

農水省消費・安全局植物防疫課は「今は全農パールライスに原因究明を求めている段階。相手(中国)があることなのですぐには決められないが、同社からの報告を受けたのち、『中国向け精米の輸出検疫実施要領』に基づいて改めて審査し、再開するかどうかを見極める」としている。

中国へ精米を輸出するには、農水省と中国から認定(指定)を受けた工場で精米し、同じく認定を受けた倉庫で燻蒸する必要がある。中国向けコメ輸出の指定精米工場は、2007(平成19)年に全農パールライス(株)神奈川工場が初の認定を受け、それから11年後の今年5月、ホクレン・パールライス工場(北海道・石狩市)と(株)神明きっちん・阪神工場(兵庫・西宮市)が加わり、北海道・関東・関西の3工場体制となったばかりだった。

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〈米麦日報 2018年10月24日付より〉