農林水産省は9日、中国向けコメ輸出の認定精米工場と認定燻蒸倉庫の追加をめぐって、中国側との間で合意に達したと公表した。追加認定は、最初に対中コメ輸出が条件付き解禁になった2007(平成19)年以来、11年ぶり。

中国向けコメ輸出は、2007年の合意で、検疫対象病害虫を確実に駆除できるトラップ調査と燻蒸設備の認定が条件だった。だが、その後追加認定が全くなされなかったため(そもそもトラップ調査を確認する検疫官が一向に来日しなかった)、日中の間で交渉が続いていた。当時の検疫対象病害虫は、主にカツオブシムシ類(ヒメアカカツオブシムシ、カザリマダラカツオブシムシ、ヒメマダラカツオブシムシの3種。ほかに籾枯細菌病と壊疽モザイクウィルスも検疫対象だが、こちらはトラップ調査が不要)。今回の合意では、これにTribolium destructor とグラナリアコクゾウムシが加わっている。

認定精米工場は当初、全農パールライス(株)神奈川精米工場(綾瀬市早川)だけだったが、今回、ホクレン パールライス工場(石狩市新港)と(株)神明きっちん 阪神工場(西宮市山口町)が加わり、3か所となった。

認定燻蒸倉庫は当初、(株)日新 神奈川倉庫(横浜市神奈川区恵比須町)と全農神奈川県本部 恵比須町倉庫(横浜市神奈川区恵比須町)だけだったが、今回、小樽倉庫事業協同組合 低温倉庫(小樽市築港)、石狩湾新港倉庫事業協同組合 低温倉庫(小樽市銭函)、酒田港西埠頭 くん蒸上屋(酒田市大浜)、(株)上組 神戸支店 住吉倉庫(神戸市東灘区住吉浜町)、(株)上組 八代支店八代倉庫(熊本県八代市新港)が加わり、7か所となった。

〈米麦日報 2018年5月10日付より〉

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