中国・四国・九州・沖縄地区の包装パン表示、「適切」が96.2%=日本パン公正取引協議会

米麦日報 2018年11月15日付
日本パン公正取引協議会(飯島延浩会長=山崎製パン(株)社長)はこのほど、9月14日に実施した中国・四国・九州・沖縄地区包装食パン表示検査会の検査結果を明らかにした。販売されている包装食パンを対象に、一般消費者が「表示が適切かどうか」を評価するもの。今回の検査結果も総集計で「適切である」が96.2%と、引きつづき高い評価を得た。

検査は一般消費者10名が実施。対象商品は関東甲信越地区で発売されている包装食パン20商品。表示に関する検査項目は延べ3,800件で、うち「表示がある」と回答があった2,629件についての評価を取りまとめた。

「名称」、「原材料名」といった一括表示欄の義務表示事項と、「原材料名を強調する表示」といった特定の表示事項についてそれぞれ検査を実施。ほぼ全ての表示事項で「適切」が90%以上で、100%の表示事項もあった。「十分ではないがやむを得ない」、「改善が必要である」といった回答の理由のほとんどは、「文字が小さすぎる」、「文字をもっと大きくして欲しい」だった。

また、検査会後の意見交換会での主な意見は以下の通り。

△体重管理のためカロリー表示が気になるが、栄養成分表示について、1枚当たりの場合、「目安」とか「推定値など記載がまちまちだが統一できないか。統一した方が見やすいのではないか。

△商品を見ると何枚切りとか消費期限について記載してあるが、4枚切りの商品を買いたいと思った時に「4枚切り」の表示がぱっと見てどこに書いてあるか分からず、探さなければならないときがある。何枚切りというのと消費期限を同じ場所に、探さなくてもすぐわかるように記載することはできないか。また、アレルギー表示についても原材料欄に括弧書きで記載されているものと、分かりやすく(枠外に)記載されているものがあったが、分かりやすく統一できないか。「見やすい・分かりやすい・探さなくてもよい」ということでお願いしたい。

△食パンを、試しに、暑い日に1枚ずつクーラーを入れずに並べてみたが、10日経ってもカビは生えず、14~15日頃に、自分が触ったところに黒カビが生えたということがあり、これはパンの焼き方の問題なのか。添加物の多い食パンは食べない方がいいといった話を聞いたこともあり、どうか。

△本日、たくさんのパンを見せていただき、企業努力に感心した。ただ、価格が入っていればまた違った見方ができたと思った。

△私は、パンを買ってきたら冷凍して、そのまま焼いて食べているが、このような方法はいかがか。

△パンの名称はいろいろあるが、どんな名称を付けてもよいのか。商品名と中身は関係ないのかなと思われるようなものものあると思った。また、あまり規制がかかると売場がさみしくなったり、面白みがなくなったりしてしまうとも思う。

△イーストフード・乳化剤不使用という商品があったが、これが今流行りだという話も聞いたが、他の商品とはどう違うのか。

〈米麦日報 2018年11月15日付より〉