出資元2社が内陸の穀物集荷施設で集荷したカナダ産穀物(大麦・小麦)、油糧種子(菜種)、豆類をカナダ西海岸から積み出すための新輸出施設を、バンクーバー近郊のフレーザー川沿いに建設する。バラ穀物を120車連結の貨車から受け入れる能力と、時間あたり2,000tの本船積み能力、約7万t収容可能な保管ビンを備え、コンテナ貨物を含め年間約400万tの穀物・油糧種子等の取扱い能力を有する。
GCC社は2015年に設立。全農の子会社「全農グレイン(株)」(アメリカ・ニューオリンズ州)と、オーストラリア・カナダで穀物事業を展開するグレインコープ(株)(本社:オーストラリア・シドニー市)が50%ずつ出資した。建設を予定した穀物集荷施設4基のうち、既に2基が稼働。来年には残りの2基が稼働する。「GCC社が輸出施設を合弁で取得することにより、内陸山地から輸出港までのカナダ産飼料穀物等のサプライチェーンが完成する」(全農)。
〈米麦日報 2018年12月14日付より〉
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