ケット科学研究所の「RN-700」は“穀粒判定器”である。米の「産地」(県産)、「品種」(コシヒカリなど)、「産年」(30年産など)、「等級」(1等米など)を判断する農産物検査員の補助機器として、主に使用されている。収穫された米粒は、形や色が整った「整粒」や、粒が割れた「胴割粒」など様々だ。検査項目のうち、特に「等級」は、主にその米に含まれる「整粒」の割合で定義づけられているが、検査は検査員の“目視”で行われるため、整粒ではない米粒を見落とす可能性がある。しかし、穀粒判定器はそれを確実に判断できる。

「RN-700」は最新の画像分析技術を導入しつつ、200万円以上だった穀粒判定器の大幅なコストダウンに成功した。従来納品先の検査・研究機関や大型精米工場だけではなく、中小卸や生産者まで裾野を拡大。歩留まりに影響する項目のみに機能を絞り、ベンダー・実需者からも、米の品質、安心・安全を担保する上での注目を集めている。

〈食品産業新聞 2018年12月3日付より〉