(株)KSP-SPがまとめた2018暦年(1~12月)の米売れ筋POSランキングを産地品種別にまとめると表の通り。主食用だけ抜き出すと、売上高113.20億円(前年比4.1%増)、売上数量3万3,983.68t(同1.5%減)。kg単価392円は、実に21円高。つまり単価を上げて需要を逃がしたものの、売上だけは「作る」ことができた1年だったと言えよう。

2018年というと、ほぼ前半3分の2が平成29年産で、後半3分の1が30年産、つまり「4年連続値上げ」の3年目から4年目にかけてだったことを考えると、当然の結果か。「米」という商品は、「値段を上げたら需要が逃げる。下げても逃げた需要は戻ってこない」と言われるが、だからといって値段を下げれば「少なくとも減り止めにはなる」。31年産に向けて、原料価格の引き下げあるいは据え置きは、もはや絶対条件になったと言える。

銘柄別に見ても平均単価に「▲」が附随している銘柄はほとんどない。その上で、ほぼ例外なく数量「▲」の銘柄は確実に金額も「▲」となる。逆もまた然りで、数量「+」の銘柄はほぼ確実に金額も「+」となる。単価が上がっても“増増”となったのは、コシヒカリでは唯一千葉産。あきたこまちでは岩手、茨城、愛知など。ひとめぼれでは秋田、福島。ヒノヒカリでは奈良。つまり実際の単価ではなく、イメージとして「安いであろうマイナー産地」の玉が売れたことになる。A銘柄以外で単価を上げて“増増”だったのは、千葉ふさおとめ・ふさこがねあたりは早場の売り抜けとしても、北海道ほしのゆめ・ななつぼし・きたくりん・ゆめぴりか、青森つがるロマン、栃木なすひかり、富山てんたかくといったあたりは、県産オリジナル銘柄ばかりが並ぶ。一言で括ってしまえば、「ニーズの多様化」が進んだ1年だったと言えるのではないか。

〈米麦日報 2019年1月28日付〉