(一社)日本飼料用米振興協会(海老澤惠子理事長)と農林水産省は15日、都内で「平成30年度 飼料用米多収日本一表彰式」を開催した。

北陸193号で10aあたり901kg(前回受賞者は968kg)の単収を記録し、「単位収量の部」で農林水産大臣賞を受賞した安納成一氏(栃木県宇都宮市)は、「飼料用米の生産を開始したのは私が就農した5年前。家族から不安の声があったが、私の大学での研究テーマがきたほなみ(多収小麦)の特性だった。農業現場でその経験を活かすことが出来るのではないかと思い、周りに北陸193号を作っている人がいない中、失敗を重ねて父にも迷惑をかけながら始めた。今後もこの賞に甘んじることなく、地域農業、飼料用米生産により貢献できるよう努力して参る」と話した。

農林水産省の天羽隆政策統括官は吉川貴盛農相の文を代読する形で「主食用米の需要が毎年減少しているなか、飼料用米は貴重な生産装置である水田フル活用や飼料の自給率向上には重要な作物だ。安定拡大の上で多収化と生産コスト低減を図るとともに、飼料用米を給餌した畜産物のブランド化で価値向上を図ることで、農業者所得のさらなる安定と向上を進めるのが重要。受賞された皆様にはそれぞれの技術をさらに磨いていただくとともに、地域を越えて他の農業者にも広げていただきたい」とエールを送った。

また、(一社)日本養豚協会が併催した「飼料用米畜産物ブランド日本一表彰式」ではポークランドグループ(秋田県小坂町)が「日本のこめ豚 米っこ桃豚」のブランドで農林水産大臣賞を受賞している。

〈米麦日報 2019年3月19日付〉