「食創会~新しい食品の創造・開発を奨める会~」(小泉純一郎会長)は、このほど2019年度食創会「第24回安藤百福賞」の受賞者5名を決定した。

今回は最高賞の「大賞」が選定され、「ガスバイオロジー」を開拓した末松誠氏(慶應義塾大学)が輝いた。安藤百福賞の表彰事業はこれまで24回実施しており、うち最高賞の「大賞」が選ばれたのは11回。

3月13日には食創会を主催する(公財)安藤スポーツ・食文化振興財団の安藤宏基理事長(日清食品ホールディングス(株)CEO)が、末松氏へ賞状と副賞の賞金1,000万円を贈呈した。都内ホテルでの表彰式を予定していたが、COVID-19(新型コロナウィルス肺炎)の拡大の中、大賞の贈呈のみ日清食品ホールディングス東京本社で行った。

〈安藤百福賞大賞〉
△末松誠氏(慶應義塾大学医学部客員教授)「ガスバイオロジーの開拓による医学・食品科学への展開」。
受賞内容「生体内で利用され、生成されるさまざまなガス分子を最新の質量分析や振動分光学、ケミカルバイオロジーを駆使して、これらのガス分子の受容体探索とバイオイメージングを推進し、新しい研究領域『ガスバイオロジー』を開拓した。食事性有機化合物が分解して生成され、再利用されるガス分子の生物作用のメカニズムを解明することは食の進歩に貢献することが期待される」。

〈安藤百福賞優秀賞(賞金各200万円)〉
△稲垣暢也氏(京都大学大学院医学研究科教授)
「消化管ホルモンを介した高脂肪食による肥満誘導メカニズムの解明」
△松井利郎氏(九州大学大学院農学研究院教授)
「ジペプチドの健康維持機能に関する研究」
△森有一氏(メビオール(株)会長)
「農業技術(アイメック)の開発とベンチャー起業による世界展開」

〈安藤百福賞発明発見奨励賞(賞金100万円)〉
△岩﨑有作(京都府立大学大学院生命環境科学研究科教授)
「ゼロカロリー甘味料 D-アルロースの満腹感誘導、肥満・糖尿病改善作用の発見」

〈米麦日報2020年3月17日付〉