全米販はこのほど、「令和元年産米の検査証明の内容に関するアンケート」集計結果を明らかにした。有効回答数は47組合員(前年49組合員)で、うち検査員有資格者は28(同30)、延べ有資格者数122人(同178人)。

検査証明欄の不備は、「不備が見受けられなかった」割合が14.9%(同8.2%)、延べ割合でも4.9%(同3.2%)と、ほぼ横這い。不備があった割合も総体にほぼ横這いで、比較的「上昇(悪化)している」と言えるのは、「登録検査機関、検査年月日、検査員認印の漏れ」74.5%(同57.1%)、延べ割合24.6%(同22.2%)と、「銘柄表示の漏れ」48.9%(同32.7%)、延べ割合16.2%(同12.7%)くらい。

「その他」の主な不備事項の内訳は、
▽特栽シールが貼付されていなかった
▽訂正方法の不備や生産者名の漏れ等がみられた
▽検査員認印、等級印が、薄く不鮮明であった。また、印の半分以上の欠けも見られた。
▽60kg袋の票栓外れがあった
――など。

銘柄検査の証明結果で「証明された品種と異なる品種の混入はなかった」割合44.7%(同61.2%)は若干悪化したものの、「異品種の混入があった」(DNA鑑定したら品種が証明と異なっていた)例は皆無だった。

品位検査における格付結果で「総体的にみて妥当」+「総体的にみて概ね妥当だが一部に妥当でないものがある」85.1%(同95.9%)は、ここ数年の高止まり傾向からすれば悪化している。ということは当然「妥当でない」割合は14.9%(同2.0%)と悪化した。全米販が同調査を開始して以来、品位が「妥当でない」割合が2ケタに達したのは初めて。元年産特有の局所的な品位の低さが表れたものとみられる。

「妥当でない」理由は、「心白・腹白の混入が多い」、「整粒割合が等級の規格値を下回っている」、「着色粒が等級の規格値を上回って混入している」、「形質(充実度)が標準品より劣る」の順で、いずれも高い回答割合。

「その他」の内訳は以下の通り。
▽着色粒が規格値を上回って混入していた(1等で1,000粒中に10粒以上)
▽心白・腹白の混入が例年より多く、1~3等級の区別がつかないものがあった
▽同一産地品種でも格付結果に大きなバラつきが見られた
▽(入庫チェックした際)格付理由が明確でなく、自社の機器で計測してもその品位に差がみられなかった
▽フレコンの量目不足がみられた

〈米麦日報2020年5月14日付〉