世界の「Yaki Be‐fun」を目指す、「ケンミン焼ビーフン」/ケンミン食品

第50回食品産業技術功労賞 商品・技術部門受賞
「ケンミン焼ビーフン」は1960年に発売開始した即席焼ビーフンで、今年発売60周年を迎えたロングセラー商品だ。ギネス世界記録にも「最も長く販売されている焼ビーフンブランド」として認定されている。さらに、今年からアメリカなどの海外向けに「Yaki Be‐fun」の名で発売を開始。日本発の「即席焼ビーフン」として世界に発信している。

創業者である高村健民氏が終戦後、中国や台湾から帰国した人々の「またビーフンが食べたい」という声を聞き、開発に着手。1960年に、ゆで戻す必要がなく、水を入れてさっと炒めるだけで鶏ガラベースの味を堪能できる同商品の開発に成功した。当時、日本ではそれほどビーフンは認知されていなかったが、地道な試食販売やインパクトのあるテレビコマーシャルの効果で、「ケンミンの焼ビーフン」というフレーズと共に、日本全国で販売数を拡大していった。

現在では、「こく旨塩味」「オイスターソース味」「幻のカレー味」とシリーズラインアップも増やして展開している。

〈食品産業新聞 2020年12月7日付より〉