2020年度「妊産婦のごはん摂取の現状」アンケート、「ごはんは消費されやすい割には満腹感ある」が一番の魅力に/米穀機構調べ

「ごはんは消費されやすい割には満腹感ある」が一番の魅力に(画像はイメージ)
米穀機構はこのほど、2020年度「妊産婦のごはん摂取の現状」アンケート調査結果を公表した。2013年度から8度目で、全国793人を対象とした。

妊産婦が食に関して気をつけていることは「栄養・健康に優れていること」が73.5%(前年度比0.5ポイント増)で最も高く、「簡単に作れること」53.6%(6.3ポイント増)、「安全であること」44.9%(0.5ポイント減)が続いた。割合は低いが「低価格であること」が5.7ポイント上昇しており、米穀機構は「新型コロナウィルスが蔓延するなか、家計への影響が表れている」と推測している。

食に関して気をつけていること

食に関して気をつけていること

 
ごはん食の一番の魅力は「ごはんを主食とした食事はエネルギーとして消費されやすい割には満腹感がある」が41.8%(0.4ポイント増)で最も高い。2019年度までは「ごはんは味が淡泊なので、どんなおかずとも合い、栄養バランスがとりやすい」が最も高い回答だったが、2020年度は2.4ポイント減少し40.6%だった。

ごはん・ごはんを主食とした食事の魅力

ごはん・ごはんを主食とした食事の魅力

 
1週間のうち朝・昼・夜ごとのごはんを食べる回数を調査すると、「ほぼ毎食(週5回以上)食べている人」の割合は、朝食33.5%(3.4ポイント減)、昼食46.8%(4.8ポイント減)、夕食67.8%(2.9ポイント減)で、3食全て減少している。

1週間のうち、ごはん食を食べた回数(2020年度)

1週間のうち、ごはん食を食べた回数(2020年度)

 
1日の炊飯回数は「1回」が49.6%(4.9ポイント減)で最も高く、「1~2回以上」の割合は61.3%。5年前の2015年度から9ポイント減少しており「回数は減少傾向にあるが、これはまとめ炊きをして、冷凍保存している傾向がある。若い世代は1食に食べるごはん量が少ない傾向で、1食の適量を把握し、自分に合った量を冷凍保存するのも1つの方法」としている。

1日の炊飯回数(2020年度)

1日の炊飯回数(2020年度)

 
〈米麦日報2021年7月1日付〉