東洋水産(株)(今村将也社長)は10月27日、都内で「マルちゃん正麺10周年記念発表会」を開催した。東洋水産が袋麺「マルちゃん正麺」を発売したのは2011年11月7日のことだが、それから10年が経った現在(2021年9月末時点)では、累計販売19億食にまで達するシリーズへと成長した。

〈キャンペーン詳細〉正麺10周年、限定商品「旨辛醤油」「鶏白湯」発売、「ありが10(とう)キャンペーン」でご当地グルメをプレゼント/東洋水産

発表会では、マルちゃん正麺の発売当初からCMに出演している俳優の役所広司さんが登場し、東洋水産執行役員加工食品部長の福田肇氏から感謝状が手渡された。

役所さんは「10年も同じCMに出演することはめったにありませんし、10年前のCMを観ると本当に若いですよね(笑)。僕もよくスーパーに行きますが、必ず即席麺コーナーに立ち寄って『マルちゃん正麺売れているかなー』とチェックしています」と感慨深げに話し、感謝状を受け取ると「僕のほうこそ(東洋水産に)感謝しないといけない10年でした。これからは高齢者代表として、20周年に向かって『ワシでもチャチャッと作れるマルちゃん正麺』のような、CMを観ている人から笑顔がこぼれて食べたくなるようなCMにできるよう、頑張りたいと思います」と笑顔で語った。
役所広司さん

役所広司さん

 
日本で初めて袋麺が発売されたのは1958年のこと。その後、袋麺市場は右肩上がりの成長を遂げたが、1971年にカップ麺が登場するとダウントレンドに転じた。東洋水産はそうした逆風の中で「食事としての満足感や美味しさ」を重視し、開発に5年の歳月をかけてマルちゃん正麺を投入した経緯がある。
 
それまでの袋麺との違いは独自の「生麺うまいまま製法」だ。主流だった即席麺(フライ麺)を生麺(ノンフライ麺)に近づけるアプローチではなく、生麺を乾燥させて即席麺に近づける発想によって、本来の生麺に近い味と食感を再現した。
 
またプロモーションの面でも、「あまり奇をてらいすぎる商品名だと消費者の手が届きにくいので、新商品だが安心感・定番感のある商品名」(ワンスカイクリエイティブディレクター・福里真一氏)として「マルちゃん正麺」を採用。役所さんが「ウソだと思ったら食べてください」とストレートに訴求するCMで消費者の支持を得た。
 
2019年からは「チャチャッと手料理」をキーワードに、ひと手間かけた美味しさを発信している。
 
10周年となる2021年は秋から新CMやウェブ動画、新レシピを展開しており、期間限定フレーバー「旨辛醤油」「鶏白湯」なども投入。11月1日からは役所さん出演の新CMを全国放映するほか、10周年記念クローズドキャンペーン「ありが10(とう)キャンペーン」も2022年1月末まで実施中だ。

東洋水産 「マルちゃん正麺」(旨辛醤油、鶏白湯)

東洋水産 「マルちゃん正麺」(旨辛醤油、鶏白湯)

 
〈米麦日報2021年10月28日付〉