ドローン・AI活用で「イネいもち病の検出技術確立」、目視との誤差1%未満/ナイルワークス

ドローンで画像データを取得している様子
住友商事(株)と提携関係にあるドローンメーカー(株)ナイルワークス(永田幸生社長)は3月17日、ドローンとAIのディープラーニングを使って「イネいもち病の検出技術を確立した」と発表した。目視と比べた検出誤差は1%未満としている。

クミアイ化学工業(株)(高木誠社長)との共同研究によると、高精度なドローンの位置制御技術と完全自動飛行技術を応用し、高精細な画像データの安定取得に成功。その画像データをディープラーニングで解析し、目視との誤差1%未満まで検出精度を高めたという。

同社は他作物・病害虫へも横展開する方針。また、検出結果などのデータを農地データプラットフォーム「NileBank」に集約し、自動農機と連携しながら農薬の適正散布、散布量を低減できる散布方法の実用化を目指している。

「みどりの食料システム戦略に掲げられている化学農薬・肥料低減目標の達成に寄与することができる」(同社)。

〈米麦日報2022年3月18日付〉