丸美屋食品の阿部豊太郎社長は1月13日、リモートで会見し、2020年12月期の事業実績、概況について報告した。総売上高は542億6900万円(前期比5.4%増)で期初計画をクリアし、21期連続の増収を成し遂げた。

阿部社長は、「昨年はコロナ禍で4・5・6月に一部商品を休売するなど生産体制が逼迫する局面もあったが、外出自粛で家庭内食が増えるなか、安心の丸美屋ブランドとして需要をつかんだ。結果として年初の計画をクリアし、21期連続増収を達成することができた」と報告した。
丸美屋食品・阿部豊太郎社長

丸美屋食品・阿部豊太郎社長

 
売上構成比で約8割を占める基幹3群(ふりかけ・中華・釜めしの素)がいずれも好調で、そろって過去最高売上を更新。また、キャラクター群は売上高40億円の大台に到達した。3カ月の期間限定品として投入した「鬼滅の刃」のふりかけとカレーが新商品としては異例の約5億円を売り上げ、大きく寄与したもの。
 
総売上高のうち市販品は461億4000万円(5.2%増)、OEM(相手先商標による受託製造)を含む業務用・その他は81億2900万円(6.6%増)で共に増収。業務用に限ると5%の減収。期中に発売した新商品は、売上構成比4.7%(市販品売上高に占める割合)となり、前年から引き続き過去最高レベルに達した。利益は非公表だが、増収効果で各種コスト増を吸収し、増益となったもよう。
 
商品群別の実績は、ふりかけ2%増、中華5%増、釜めしの素7%増、お茶漬け10%増、キャラクター23%増で、セット米飯などの米飯類は5%増だった。
 
ふりかけ群では、「混ぜ込みわかめ」6%減、ソフトふりかけ5%減とコロナ禍による行楽、弁当需要減少の影響が出たが、主要5品(のりたま、すきやき、味道楽、本かつお、たらこ)が8%の増収でけん引。
 
2020年に発売60周年を迎えた「のりたま」は、周年施策が功を奏し、12%の増収、シリーズ売上高は54億円となった。
 
また釜めしの素群は、発売50周年を迎えた2020年、初めて売上高50億円を超えた。
 
中華群では、「麻婆茄子の素」が春先に一部商品を休売したことや夏場の需要期にナスの高値が響き3%の減収となったが、その他商品はすべて増収となり、主力の「麻婆豆腐の素」は4%の増収だった。
 
2021年度は、「麻婆豆腐の素」が発売50周年となることから記念商品として「黄金の麻婆豆腐の素」を1月14日から発売するほか、「鬼滅の刃」のふりかけやカレー、お茶漬け商品を2月25日に発売し、通年で展開。総売上高558億円(2.8%増)を計画している。