キユーピー「HOBOTAMA(ほぼたま)」市販開始、植物由来の卵代替食品、スクランブルエッグ風と加熱用液卵風

キユーピー「HOBOTAMA 加熱用液卵風」「HOBOTAMA スクランブルエッグ風」
キユーピーは、昨年6月に業務用で発売したプラントベースフード「HOBOTAMA(ほぼたま)」の市販を3月17日から開始した。まずは、通信販売(Amazonフレッシュ)で東京、神奈川、千葉の一部エリアで販売を始め、順次拡大していく。5年後にプラントベースフード全体で売上高5億円を目指す。

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今回、市販化した商品は、「HOBOTAMA 加熱用液卵風」(税込182円)と「HOBOTAMA スクランブルエッグ風」(税込214円)の2品。どちらも内容量は卵1個分相当の60g、賞味期間は冷凍12カ月となっている。キユーピー執行役員家庭用本部本部長の田川篤志氏は、「サラダとタマゴのリーディングカンパニーとして、長年グループで培ってきた技術力を応用することで、キユーピーらしいプラントベースフードを開発することができた。今回の新商品では、マヨネーズで培った技術や業務用タマゴ加工品で使用している技術を掛け合わせ、新たな商品に仕立てている」と説明する。

「加熱用液卵風」は、溶き卵が加熱すると固まる特性を再現し、オムレツや卵焼きメニューのほか、パンケーキやクッキーなどの菓子作りにも利用できる。冷凍の袋のまま水につけて解凍するか、冷蔵庫内で解凍し、加熱調理して食べられる。

加熱用液卵風を使った豆乳プリン

加熱用液卵風を使った豆乳プリン

 
また、「スクランブルエッグ風」は、独自の技術でできた植物性原材料が主体のスクランブルエッグ風商品で、シェフが手作りしたようなスクランブルエッグの味わいと半熟感を再現している。冷凍の袋のまま水につけて解凍するか、冷蔵庫内で解凍して食べられる。お湯の場合は、冷凍の袋のまま沸騰したお湯の中で約2分温める。

スクランブル風を使ったオムライス風プレート

スクランブル風を使ったオムライス風プレート

 
キユーピーは2021年6月、業務用で卵代替食品の「HOBOTAMA」を発売した。植物由来の原料を使っており、卵を食べられない人でも卵料理を楽しめる商品として大きな話題を呼んだ。ホテルや飲食店をはじめ、食物アレルギー配慮の観点から保育園や幼稚園の給食などへ採用が広がり、市販化を望む声が多く寄せられていた。 
 
新規市場開発室商品部次長の伊藤綱規氏は、「HOBOTAMAを業務用で発売した際、卵アレルギーに関する反響を多くいただいた。家庭用商品では、プラントベースを求められる方はもちろん、卵アレルギーの方にも楽しんでいただける商品として提案していく」と語る。