日本政策金融公庫の上半期消費者動向調査によると、食の志向に関しては(7つから2つを回答)「健康」が45%で最高となり、14半期(7年)連続のトップ。以下、「経済性」「簡便化」「手作り」と続く。

確かに健康志向の高まりは、各社の新商品やプロモーション活動からうかがい知れる。しかし、本紙は秋に調味料特集、メニュー用調味料特集を掲載、今月末にも簡便・即食特集を掲載する予定であり、これらの特集の取材を通してみると、簡便志向が衰えているとは思えないが、それ以上にフライパンや鍋などを使う普通の調理をする機会が減っているように思える。

公庫の志向調査で「簡便化」の回答は31%を占めるが、その他に「即食」や「レンジ調理」が隠れているのではないか。とくに考えなければいけないのがレンジ調理。通販番組などで電子レンジ用の調理器具(特殊なタッパー)がPRされているが、煮物、パスタ茹で、シチューやカレー、さらに炊飯、焼魚(的?)もできる。安全のため火を使いたくない高齢者にはありがたいし、1~2人の少人数世帯ではレンジの方が簡単。そのうち、電子レンジは2台目を持つようになるかも。

すでにレンジ加熱だけで食べられるスープや煮物惣菜などは販売されているが、電子調理用の専用調味料をうたった商品はまだないようだ。基礎調味料でも可能だと思うが、「卵がけご飯用醤油」の例もある。何か新規需要のシーズになるかも。

〈食品産業新聞2017年10月19日付より〉