初の「和牛甲子園」が1月18~19日、東京品川の東京食肉市場で開かれ、全国15の農業高校から“高校牛児”が集まった。JA全農が主催したもの。記念すべき第1回の優勝校は岐阜県立飛騨高等学校が選ばれた。なんと同高は和牛のオリンピック(5年に1回開催)である「全国和牛能力共進会」宮城大会(昨年9月)の高校生の部でも優勝しており、文字通り2冠を達成した。

高校生が肥育した和牛はどんなものか、との思いがあったが、同高が出品した和牛雌はA5に格付され、キログラム単価3505円で全農ミートがセリ落とすという、プロ農家顔負けの素晴らしい枝肉だった。

同校では今回出場した3年生2人と、2年生12人で、繁殖牛15頭、肥育牛30頭を飼っている。規模としてもなかなかのもの。肥育での工夫について聞くと、「牛の体調をよく見ることが大事。血液検査を行い、もし異常な数値があったら、皆で相談したり、分からなかったら先生や獣医師に相談する。日頃の細かな観察が基本になる」としっかりした答えが返ってきた。

「食品産業新聞」1月25号の新春畜産特集でもふれているが、現在の畜産の生産基盤は、高齢化や過去のBSE、口蹄疫で脆弱化し、この立て直しが急務になっている。その中で、「和牛甲子園」を見て、将来への希望を感じたのは私だけではないはずだ。今回参加した高校生の多くが、将来、畜産現場で活躍し、いずれ本当の共進会で優勝することを期待する。

〈食品産業新聞 2018年1月25日付より〉