平昌五輪が開幕した。選手村の食事については「おいしい」といった選手のコメントが報道されているが、味もさることながら、提供数量の確保も、選手村の大きな課題になるだろう。

翻って日本では昨年末から生鮮野菜の価格高騰が続いている。夏から秋にかけての豪雨や台風、そして冬に入ってからの強い寒波が原因だが、このような悪天候による農作物への影響は近年殊更に目立っている。16年の北海道の台風被害は記憶に新しいところだが、これを受けて急増したのが輸入冷凍野菜だ。

17年の冷凍野菜輸入量は前年よりも7%増加し、合計101万tと初めて年間100万tを突破した。特に台風の被害が大きかったコーンは16年秋~17年前半まで2~4割増を続けた。

生鮮の価格高騰を受けて現在、需給がひっ迫しているのが冷凍ほうれん草だ。需要の増加に対し国産品は加工原料が不足しており、代替となる輸入品の手当ても追いついていない。

冷凍野菜はその利便性、品質・価格の安定性から近年、輸入数量の増加傾向が続いてきた。一方、国内では加工原料の生産の担い手が少なく、生産設備が北海道と九州に偏っていることもあって、生産量は頭打ちとなっている。

2020年の東京五輪は真夏の開催となり、野菜の確保が大きな課題といわれている。前回の東京五輪以上に、冷凍野菜が活用されることは間違いない。これは国産品の供給体制を拡充する好機ともいえる。

〈食品産業新聞 2018年2月12日付より〉