食品スーパーでは、低糖質食品コーナーや、グルテンフリー食品のコーナーが設けられるケースが増えているが、そうしたコーナーでは、大豆たん白を活用した食品が存在感を増してきている。

小麦粉の代用に使われる大豆粉、食肉の代用などに使われる大豆ミートタイプなど食品素材のほか、シリアルやミートソース、あるいはパン・菓子など加工食品の品ぞろえも年々充実している。

大豆たん白を供給しているメーカー各社も単に生産能力を増強するだけではなく、市場のさまざまな要求に応えるため、素材としての品質向上を図るための設備投資も行っているようだ。

大豆たん白が人気化している背景には、大豆の有用性に関する元々の認知の高さをベースに、正確な栄養価値情報への関心の高まり、植物性素材や有機・オーガニックへの価値に対する再評価など、さまざまな要素が追い風になっていると考えられる。

さらには、大豆が世界の人口問題、食料資源問題を解決する切り札になる、という考え方は以前から提唱されてきたが、「飽食ニッポン」などと言われていた時代には、今一つピンとこなかった感もある。それが、一昔前と比べると確実に食料価格は値上がりし、気象変動も何かおかしいという時代にあって、いわば肌感覚で大豆を求める向きが強まっているのではないだろうか。

時代が大豆を求めているのかも知れない。

〈食品産業新聞 2018年5月14日付より〉