巷では“空前の肉ブーム”と言われているようだが、今年はそのブームの追い風となる新たな商品はお目見えとなる予定だ。

先月11日、農水省は米国産ラムの輸入を解禁した。03年12月のBSE(牛海綿状脳症)の発生で輸入が停止して以降、約15年ぶりの解禁となった。

現在、日本で流通している羊肉(ラム・マトン)のほとんどは輸入品。このうち豪州産が5割強、ニュージーランド産が4割と、ほぼこの2カ国で独占されている。ラムといえば、2000年代半ばにジンギスカンが流行したのが記憶に新しいが、近年はホテル・レストランはもちろんのこと、スーパーでもラムチョップや切落としなどの商品が品揃えされ、さらに羊齧(ひつじかじり)協会という、羊肉好きの人たちが羊肉関連のイベントを開くなど話題を呼んでいる。「消費者も、羊肉=ジンギスカンのイメージから、“お洒落”“ご馳走”などポジティブに捉えるようになった」(都内の卸売業者)と、着実に日本に根付いてきているようだ。

ちなみに、国内で流通する豪州産とニュージーランド産のラムは牧草で肥育されたものが中心だ。一方で米国産ラムは全体の95%が穀物で肥育されており、風味や味わいなど“別物”といえ、すでに高級レストランなどから取扱いへの関心が寄せられているという。

約15年の空白期間を得て、再登場する米国産ラム。肉ブームに沸く日本市場での新たな可能性に期待したいところだ。

〈食品産業新聞 2018年7月26日付より〉