日本国民の3人に1人は、なんらかのアレルギーを持つ時代。花粉症も春のスギやヒノキだけでなく、秋にはヨモギやブタクサ…ほぼ1年を通して悩まされている人も少なくない。摂取した食物が原因で、じん麻疹や湿疹、下痢、咳などの症状が起きる食物アレルギーについて、その罹患率は1990年代以降に急増している。

近年の食品産業界では食物アレルギーへの対応を強める動きが広がっている。家庭の食卓や学校給食で安心・安全を担保したうえ、皆がそろって同じものをおいしく食べられる環境を作りたいという思いは強い。

10月15・16日には、東京・新宿京王プラザホテルでアレルギーの総合展示会「みんなのアレルギーEXPO2018」が開催され、今年も多くの食品メーカーが出展している。たとえば東北日本ハムは、食物アレルギー対応の専用工場で生産した「みんなの食卓」シリーズを同社ブースで試食提供。また、にんべんは四穀シリーズのつゆ・白だし・ぽん酢を紹介する。アレルギー対応食品においても変わらぬ、同社のだしへのこだわりを伝える。

永谷園は、食物アレルギーに対応したふりかけ中心にお茶づけ、レトルトカレーなどを紹介。ハウス食品では、特定原材料7品目不使用のカレーやシチュー、ハヤシを提案。同社では「家族みんなで食べられるカレーを作ることは、社会的にも意義がある」とする。まったく同感だ。

〈食品産業新聞 2018年10月15日付より〉